
「午前十時の映画祭13」上映作品
カールはピアニストであったが、ナチス・ドイツがフランスに侵攻すると
ナチ高官の勧めでヒトラーの前で演奏し、総統から絶賛される
その後、パリで演奏していたが
その際出会ったエヴォリーヌという女性はナチ将校と親密な交際をしていた
パリが連合軍に解放されると、エヴォリーヌは裏切り者としてパリ市民によって公衆の場で禿げ頭にされてしまい
パリにいられなくなった彼女は汽車で故郷の親元へ帰るのだった
戦後、カールはニューヨークへ行き
コンサートのチケットは完売と聞いて最初は喜んでいたのだが、当日どういう訳か聴衆は2人しかいない
カールは予定通り演奏を始めると、天井からヒトラーと一緒に写っていた写真が大量に降ってくる
それは、生き残ったユダヤ人の報復てあった
カールは記者会見をして弁明したが、ナチの協力者のレッテルを張られてしまう…
フランスのクロード・ルルーシュ監督が1981年に手がけ
ルドルフ・ヌレエフ(バレエダンサー)、エディット・ピアフ(歌手)、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮者)、グレン・ミラー(音楽家)という実在の4人の芸術家をモデルに
運命の糸に結ばれた人々の物語を描いた3時間を超える大作
これ、当時の映画館で
予告編を腐るほど見たなあ
まあ、その頃は
観たとしても、お子ちゃまなので良さがカケラもわからなかっただろうな
というわけで、今回が初の鑑賞となったわけですが…
同じ役者が、親と子だったり関連する二役を演っているのがミソ
最初は、ほぉ!と思いながら観ているんだけど
戦争(第二次世界大戦)を境に、なんか昔の日本の安っぽいTVドラマを見ているような気になっちゃいました
しかし、3時間という尺を最後まで飽きさせずに見せるのは立派!
個人的な好みを言えば
現代パートをもうちょっと整理して見せてくれれば、間違いなく☆4つ以上の評価になっていたでしょうが
前半の快調さに比べ、若干後半がリズムが悪いと思われるということで、こんな感じです