
人里離れた雪山の山荘で
視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが
父親はすでに息絶えていた
当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから
妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく
息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが
事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の
夫婦の間に隠された秘密や嘘が露わになっていく…
その昔、松本清張原作の『疑惑』(1982)という映画があって
事件の真相よりも、容疑者役の桃井かおりさんと弁護士役の岩下志麻さんの演技合戦がメインだったけど
本作も、出てくる役者全員の演技合戦という気がしますだから、この作品が若干長いという評が散見されますけど
それは役者の演技にあまり興味がない方々の意見かと思われ
僕は最初から最後まで、観ていてたまんなかったですけどね
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、ドイツ出身のサンドラ・ヒュラーの演技は圧巻
ただ彼女がもしオスカーを獲れたなら
それは彼女だけでなく、息子ダニエル役のミロ・マシャド・グラネール君とワンちゃん込みでの賞だね
いやぁ、それにしても
ワンちゃんは賢かったなあ
[私の評価 ☆☆☆☆(5つが最高)]