2023年、18年ぶりのリーグ優勝、そして38年ぶりの日本一を成し遂げた阪神タイガース
その中心にはいつも岡田彰布監督がいた
タイガースの監督には2度目の就任となった岡田が、チームのために着手したことは数多くあるが
それらは決して派手なものではなく、誰もが驚く奇策でもない
それゆえに「岡田マジック」と呼ばれるようなことはない
そんな岡田監督の考えとはなんだったのか?
本人やコーチ、選手の証言なども交え、その考えを明らかにする…

18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本シリーズ制覇を果たした
プロ野球・阪神タイガースの2023年シーズンの軌跡をたどったドキュメンタリー

ご存知かもしれませんが、僕は阪神タイガースのファンではありません

それこそ吉田義男監督率いる、掛布、バース、岡田というクリーンナップを擁するタイガース日本一の時は

ファンでない僕でも、テレビにかじりついて見るくらいのタイガースブームでしたが

(あの頃は、当時の常勝・西武ライオンズをなんとか倒して欲しい!という思いが、より強かった)

今回のタイガースは、18年ぶりに優勝という話題はあれど

その時ほどではなかった気がします


それでも、昨年のタイガースが何故強かったのかという理由の一端がわかるかな?という思いで、映画館に観に行きました


投手陣にしても、打撃陣にしても

強かったり上手くいっている時は、監督の采配がズバリ当たるという試合が、いくつもあるものです


そんな中、僕が特に印象に残ったのは

セ・パ交流戦の対千葉ロッテ戦、怪物・佐々木朗希投手を攻略した試合でした


タイガースの先発、才木投手も好投をしていたものの

打線は怪物・佐々木投手の前に完全に沈黙…


そこで終盤、今シーズンのタイガースには珍しく、円陣を組みました

そこで今岡コーチが、選手たちに言った一言

なんだと思います?


答えは「いつも通りでいこう」、この一言だそうです


「な~んだ、そんなことか」とお思いになるかもしれません

しかし、これはかけた一言ではなく

円陣を組むことで相手が「何か仕掛けてくるのではないか?」とプレッシャーを感じることにあったそうです


奇しくもその策は大当たり!

フォアボールと盗塁、そしてエラーで三塁にランナーを置いて

四番・大山選手の犠牲フライにより、なんとノーヒットで佐々木投手から先制点をもぎ取り

その試合は勝利をおさめました

強いチームというのは、こんなものかもしれません


さて、今年のタイガースはいかがでしょうか?


我がベイスターズも、一位でなくていいから

クライマックスシリーズには残って、ぜひ日本シリーズへの出場を果たして欲しいものです

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]