故郷の惑星の紛争によって宇宙から難民として地球にやってきた「X」と呼ばれる生命体が世界中に溢れ、各国が対応に苦慮する中
日本はアメリカに追随するように彼らの受け入れを決める
Xは人間にそっくりな姿で日常に紛れ込み、人々はXを見つけ出そうと躍起になり、社会に不安や動揺が広がっていく
そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎はX疑惑のある柏木良子の追跡を開始
自身の正体を隠しながら良子に接近し、ふたりは徐々に距離を縮めていく
やがて良子に対して本当の恋心を抱くようになった笹は
彼女への思いと罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれそうになりながらも、ある真実にたどり着く

第14回小説現代長編新人賞を受賞したパリュスあや子の小説「隣人X」を映画化した

異色のミステリーロマン


言い方は悪いですが、僕は真相が早々にわかってしまいました

あそこはどうなってるんだ?とか、疑問点はちょこちょこありますが
実は作品のテーマは、誰がXかではなく
別のところにあります

そこに気付くか
あるいはそのテーマを気に入るかどうかで
作品の評価は変わるでしょう

主演の上野樹里さんが、いつになく熱心に作品について舞台挨拶で熱く語っておられましたが
僕は、作品の出来についてはそこそこかなと

観客を迷わせるがために(?)
作品を変に複雑化してしまっていると思いました
[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]