新作公開が一ヶ月に一本から、三週間に一本と

以前のペースに戻ったピンク映画
たかだか一週間の違いなれど
三週間に一本という新作公開のペースだと
ボーッとしてると、あっという間に上映期間が終わってしまうのだ
今、上映中の新作も
この週末を逃すと、観られるチャンスがなくなってしまうというわけで
慌てて観に行ってきた
本当は先週までやっていた併映作の
広木(廣木)隆一監督、望月六郎脚本の旧作が観たかったのだが
都合がつかなかった…
(当時のアイドル・堀○えみのそっくりさん、東千恵さん)
旧作2本は、正直クソ面白くもなかったのだが
ベテラン・工藤雅典監督の新作が
久々に、本当に久々に面白かったのである
『職場秘汁 魔性の指使い』

主演の夏目響さん、木下凛々子さん、みひなさん、3人ともタイプが違って、うち2人はピンク出演が初めて
それにも関わらず、全員芝居がきっちり出来るという奇跡のようなキャスティング
いや、演技なんて出来て当たり前だろ?と言うなかれ
ピンク映画は幸か不幸か、昭和のような演技を展開する女優が存在する
アイドルでも普通に演技が出来るなどという平成、令和では当たり前のことが
昭和では当たり前ではなかったのだ
僕みたいな古い人間は、むしろ昭和が普通なのだと思うが…
夏目響さん演じる、序盤はいささか不審なヒロインが
最終的にはとても気持ちのよい女の子だったということが判明する
ラストは、これまでのピンクだと
那波隆史さん演じる主人公とヒロインとのベタなやりとりがあってもおかしくないのだが
本作では、非常にドライで
ヒロインは必要以上に報われることはない
だからこそ、作品に心地よい余韻が残る
ヒロインが、半ば寅さん的に活躍する続編が観たいと共に