シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く
身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い
イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する
しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始
やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく…

デンゼル・ワシントンが世の悪を完全抹消する元CIAを演じる『イコライザー』のシリーズ第3作


日本ではタイトルに『THE FINAL』とつけて、しきりにシリーズ最終作を強調してるけど

原題は単に『THE EQUALIZER 3』なんですよねえ

もし4作目以降が出来たらどうするんだろう?


実際、4作目を作る計画はあるらしいです

但しその場合は、本作の前日譚になるらしいですが😁


正直パート2を観た時に「ああ、もうこれで終わりでいいや」と思っちゃったんですよね

キアヌの『ジョン・ウィック』と同じように…


しかし、このシリーズも

本作で見事に復活を遂げました!


劇場の帰り、エレベーターの中で見知らぬおばあちゃん二人組に

「いやぁ、久々に単純明快で面白かったわねえ」と話しかけられました


その気持ち、わかりますよ

確かに単純明快で面白かった!

なにしろ、悪いヤツらはポコポコ死ぬけど

いい人たちは、(多少イタい目に遭うけど…)実は一人も死んでないもんね


初っぱなからガンガン悪人が「もう死んでる」ところから始まるけど

マッコールが何故コイツらとトラブったのかは、作品の最後まで明かされないんだよね


ラストバトルは、実はオープニングバトルともイメージが重なっているんです


あと、マッコールはダコタ・ファニング演じるCIAの新人職員に密告電話をするんだけど

何故彼女を選んだのかは、これまた作品の最後まで明かされないんです


いろいろな種明かしがされた後

僕は不覚にも目頭が熱くなってしまいましたよ


原点回帰をしながら、謎を最後まで引っ張るやり方がお見事だなぁ!と思いました


デンゼルも、もう70近い年齢…

だけど、せめてあと一本だけ

ロバート・マッコールの活躍が見たいですねえ


あっ、そうそう

過去作を観てなくても十分に楽しめますが、一つだけ大事なことを


主人公は「ロバート・マッコール」ということだけは知っておいてください

ボーッとしてると「マッコール」というFAMILY NAMEを聞き逃してしまいますし

ましてや「ロバート」というFIRST NAMEは、本作の中で一言も名乗っていないので

(「ロベルト」というイタリア語読みは、さりげなく名乗っているけどね)

[私の評価 ☆☆☆☆(5つが最高)]