
イギリスとソ連の原子力潜水艦が相次いで消息を絶った
調査を命じられエジプトへ向かったジェームズ・ボンドは
ソ連の諜報機関KGBが同じ目的で送り込んだ女スパイのアニヤ・アマソワ少佐と出会い、協力して事件の真相を追うことに
やがて彼らは、世界転覆をもくろむ海運王ストロンバーグが事件の黒幕であることを突き止める…
大ヒットスパイアクション『007』シリーズの第10作
『死ぬのは奴らだ』『黄金銃を持つ男』に引き続きロジャー・ムーアが3度目のボンド役を務めた
僕が『007』を初めて観たのはこの作品
映画館は、今はなき「池袋スカラ座」でした
シリーズ10作目という区切りの作品ということもあり
作品のそこかしこに、これまでのシリーズを彷彿とさせるような描写が見られます
オープニングのスキーアクション『女王陛下の007』
殺し屋のジョーズと列車の中で対決する『ロシアより愛をこめて』
潜水艦が船首の口がパックリ開いたタンカーにのみ込まれる『007は二度死ぬ』など…
お祭り色が強いと同時に、全体的にユーモア色の濃い作品でもあります
これはボンド役のロジャー・ムーアによるところが大きいでしょうね
僕の父世代はハードなショーン・コネリー派が多いですが
僕個人は、初めて慣れ親しんだボンドがこの作品からということもあって
女性相手だけでなく、時には敵にさえ口もとを緩めてニコッと笑いかけるユーモラスな精神を失わないR・ムーアが好きです
この作品のボンドガールは、バーバラ・バック
彼女はボンドガールよりも、リンゴ・スターのカミさんというイメージが強いですね
いまだに別れることなく、仲良くやっていることにビックリです
鋼鉄の歯を持つ殺し屋ジョーズ役、リチャード・キールの方が印象的ですね
彼もR・ムーアと同じく、どこかユーモラスな空気をたたえています
人気もあって、後日シリーズに再登場するのもナットクです

ああ、そうそう