英国情報部長Mのもとに、トルコ支局長のケリムから電報が届く
それによれば、イスタンブールのソ連情報部に勤めるタチアナ・ロマノワという女が
ソ連の暗号解読機「レクター」を引き渡すことを条件に、イギリスに亡命を望んでいるという
しかし、その背後には世界的な犯罪組織「スペクター」の恐るべき陰謀があった
ボンドはこれが罠だと知りつつも、タチアナと接触するためイスタンブールへと向かうが…

ジェームズ・ボンドが活躍するスパイアクション『007』シリーズの第2作

この作品から、もうシリーズ一連の流れがほとんど出来上がっていましたね


秘密兵器と呼ばれるものは、ボンドが持っているアタッシュケースぐらいで

それがかえってリアリティを増している気がします


敵組織スペクターの殺し屋を演じるロバート・ショウがものすごく存在感があって

正に当初、日本でつけた『007/危機一発』のタイトルどおりですね

危機“一髪”ではなくて、当時の宣伝部(水野晴夫さんだったかな)がつけた危機“一発”が正しいです


本作がシリーズ最高傑作!という評価もあるようですが…


確かに、ボンドガールのダニエラ・ビアンキは美しいし

作品として非常にまとまっている気がしなくもない

ただ僕は、どうしても作品の序盤…いや中盤かな

女性同士のプロレスもどきのシーンが長い!


まあ、このシリーズは『ゴールドフィンガー』以降の娯楽大作ではなく

もともと男性向けのB級娯楽作品として作られていました

それを知っていると

本作といい、前作『ドクター・ノオ』といい、全てに於いてナットクです


てなわけで、面白いとは思いますが

まあフツーの娯楽作ということで

[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]