3年生を中心にダンス映像作品を撮影している人吉高校ダンス部
その中心にいる川辺夏子は、誰もが認めるダンスの実力を持ち、将来はダンサーになることを夢見ていた
市役所勤めの夏子の父は、水害を受けた街の復興にまい進しているが
街を出ていく人たちとの別れに寂しさも感じている

そんなある日、娘の夏子から

「卒業後は東京でダンサーに挑戦したい」と打ち明けられ…


お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良が、『金メダル男』以来久々にメガホンをとった第4作


2016年の地震や2020年の水害などの自然災害で大きな傷を受けた熊本

内村の故郷である熊本の人吉・球磨地方を舞台に

災害の爪あとや、復興によってなくなっていくもの、新しくなっていくものなど

いまだ復興途中にある姿を、未来に向かう高校生たちのダンスを通じて伝えていく


福島に比べると、その大変さが今一つ伝わってこない熊本

関東から離れているせいでしょうか?

しかし、本作で改めてその大変さを思い知ったような気がします


主人公の川辺夏子を演じるのは

内村がMCを務めるバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」内のダンス部企画に出演していた

ダンスチームのメンバー、島雄こなつさん

その初々しさが、スクリーンを通しても十分に伝わってきます

やっぱり近頃の青春ものは、みんな顔が整い過ぎてるって!

(いや、顔や雰囲気が素朴って意味ですよ)


しかし、主役の島雄さんはじめ、皆さんダンスとなると

本人の魅力倍々増しで、グイグイ伝わってきます

ダンスって、本当に素晴らしいなあ


でも、これは

なんでもかんでもそうなるわけじゃない!

出演者たちと、監督・内村光良さんの誠実さ、ひた向きさが伝わってくるんだと思います


60分という尺もちょうどいいですね

正直ちょっと物足りない気もするんだけど、冗長な作品よりは断然いい!


イオンシネマでしか上映していないのが、本当に残念なんだけど

多くの方にオススメしたい一本です


作品から、熊本はこんなに大変なんだよとか
無理に感動させようっていうわざとらしさが伝わってこないところに
★1つですが追加です!
[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]