世界中に新たなウイルスが蔓延し、スパイスが特効薬であるという噂が流れたことで
カレーは貴重なものになってしまった世の中
母がつくるスパイスカレーが大好物だった高校生・蓮は
希少なスパイスの香りをまとったミステリアスな少女・莉久に出会う
「この世の食材はカレーになるためにある」と話す莉久に心を奪われた蓮は
彼女とともにスパイス不足の謎を追うことになるが…

カレー店が多い都道府県ランキングで3年連続第1位に輝いた石川県金沢市を舞台に
未知のウイルスの影響でスパイス不足に陥った世界を描いた青春群像劇

脚本がアラン・スミシー名義ということで
その出来映えがちょっと心配になる本作

結論から言えば

多少迷走しがちだったものの、なんとか手堅い青春映画の一本として仕上がっていると思いました


途中で「おい、お前もか!?」とウンザリするようなLGBTQ描写が出てくるんですが

変に結論を出したりしないところが、逆に好感が持てました


メインになる男女が、2:2ではなく1:3で

必要以上に恋愛要素を持ち込まないところも良かったです

ディ○ニーなんかより、はるかにマシだと思います


瀬木直貴監督、今後の活躍が楽しみです

[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]