シングルマザーのサンドラは
通訳の仕事をしながら8歳の娘とパリの小さなアパートで暮らしている
サンドラの父ゲオルグは、以前は哲学教師として生徒たちから尊敬されていたが、現在は病によって視力と記憶を失いつつあった
サンドラは母フランソワーズと共に父のもとを頻繁に訪ねては、父の変化を目の当たりにして無力感にさいなまれていた
仕事と子育てと介護に追われて自分のことはずっと後回しにしてきた彼女だったが
ある日、旧友クレマンと再会し恋に落ちる…

あらすじの通り、物事は進んでいく

まるで観ている者の意志を拒否するかのように…

(あくまで僕個人の主観です)


予告編を見て「あっ、これがラストシーンかも…」と思ったシーンが
そのままラストシーンになっていました

地味な作品ですが

この映画の魅力は一にも二にも、主演のレア・セドゥに尽きます


ヌードも辞さない彼女ですが、彼女が出ていると

作品の価値をグッと上げてくれます


70年代のラウラ・アントネッリは、作品にそこはかとなくB級臭が漂っていましたが

90年代、2000年代のエマニュエル・ベアール、ジュリエット・ビノシュと、だんだんとスパッと脱ぐ女優の価値が上がって

レア・セドゥで一つの完成を見た感があります


もはや女優のヌードは、作品の格を上げるためになくてはならないものなのです

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]