
「午前十時の映画祭13」上映作品
ロンドンで花を売り歩いていたイライザは
言語学の教授ヒギンズから下品な言葉遣いを直せば一流のレディになれると言われ教授から言葉や礼儀作法のレッスンを受けることになる
猛勉強の末に美しいレディへと成長したイライザは華々しい社交界デビューを飾るが
彼女の成長は、イライザとヒギンズの別離の日が近づいていることを指し示してもいた…
ロンドンの花売り娘が一流の淑女に変貌していく姿をオードリー・ヘプバーン主演で描き
1964年のアカデミー賞主要8部門を独占したミュージカル
僕の生まれる前に公開された、あまりにも有名な一本
実は、断片的には観たことがあったんですが
まともに最初から最後まで観るのは初めてのことです
まず、あらすじが映画サイトによって(というか、ほとんど)
イライザが自分を賭けの対象にされていたことを知り、怒ってヒギンズ邸を出て行ってしまう…
と書いてありますが、それは違っています
出て行く理由は、もっと別のことです
この作品のみならず、書いてあるあらすじと実際の映画が違っているというのは、わりとしょっちゅうあるので
映画サイトの記事は、あくまでも参考程度に見るようにしてください
ん~と、まず上映時間が170分あるけど…
僕はどう考えても“長過ぎ”だと思う
イライザの親父・ドゥーリトルのエピソードが
ミュージカルシーンも含めて、余計だと思うな
少なくとも、ドゥーリトルという役が全然魅力的に思えず
「これっぽっちも」感情移入出来なかった
これだったら、イライザに恋するフレディの方に時間を割いておくれよ~
それに、あまり言いたくはないけど
男性像、女性像共に、やっぱり古いよ
イライザのオードリー・ヘプバーンは相も変わらず魅力的だけど
ヒギンズ教授は男の僕から見ても、どうにも鼻持ちならない
まだ相方のピッカリング教授の方が感情移入出来るな
まあ、ミュージカルの名作ということで一度は観ておいてもいいとは思うけど
僕は強くは勧めません
でも、最近の舞台なら、役者も含めて観てみたいなと思います
時代の移り変わりに応じて
どう変わっているのか?
あるいは頑固なまでに変わらないのか?
それにしても、神田沙也加さんのイライザ、観てみたかったなあ…