廃炉となった原子力発電所が爆破処理されたカリフォルニアのある海辺の町で
行方不明事件が続発し、白骨化した人間の死体が次々と発見される
当初は人食いザメの出現が疑われたが、被害者を襲ったのはサメではなくカブトガニだった
放射能の影響で凶暴化したカブトガニの群れが人間を襲っていたのだ

やがて一匹の殺人カブトガニがゴジラ並に巨大化し、町を襲う…


放射能の影響で凶暴・巨大化した人食いカブトガニが巻き起こす惨劇を描いたモンスターパニック

これが長編監督デビュー作となるピアース・ペロルゼイマーが

監督のほか、製作・脚本・編集なども一手に手がけ、6年の歳月をかけて完成させた


初っぱなから、僕のようなどスケベ親父が大喜びするカットで始まり

完璧につかみはオーケーな感じ


カブトガニがわらわらいっぱい出てくるシーンから

人間の大きさで立ち上がってくる成体?になり

最終的にはクジラも食い殺す巨大カブトガニとなって襲ってくる

このデタラメさ加減で、ボンクラ親父はノックアウト


6年かけて本作を撮ったピアース・ペロルゼイマーの“特撮愛”をヒシヒシと感じます

最後の巨大戦(!?)は見ものです


特筆すべきは

怪物に立ち向かう3人の男子のうち、2人が障がい者であること


一人は演技でしょうが

主役の男の子は、おそらく本物の障がい者ではないでしょうか?

障がい者が主役なんて、僕は『クリッター(1986)』以来観たことないぞ!


でも必要以上に障がい者をフィーチャーすることなく

普通のモンスター映画として成立してしまっているところが素晴らしい!


決して万人向けではないけれど

監督の特撮愛、ホラー愛を今後もどんどん発揮してほしいと思いました

[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]