郊外の団地で暮らす家族「A」は2016年2月より、階下に住む家族「B」の部屋から来るタバコの煙害に苦しめられていた
2017年、A家は化学物質過敏症を発症したとして医師から診断書をもらい
B家に対して4500万円の賠償を請求する裁判を起こす…

横浜・副流煙裁判の実話をもとに、化学物質過敏症が引き起こす問題を描いた社会派ドラマ

最初…というか映画全編を通して

カメラは主にA家に寄り添っていきます

A家は誠にもって気の毒だなと思うのですが…


まあ、最終的には

観ているあなたはどう判断しますか?という内容


そして上映後には

監督とA家の娘役を演じた女優が出てきてトークショーとなり

なんとなく事件のあらましが見えたような見えないような…

監督は、実はB家の家族ではあるけど

事件の時はもう既に実家を出てしまっている方でして

映画はA家にもB家にも寄り添いすぎることなく、極めて冷静であろうとする

作品がどちらにも寄り添い過ぎていないところには、好感を抱きます
映画としての有り方も、とても真摯だと思います

ただ、こういう作品は極めて難しいです
僕は正直、観ていてとても疲れちゃうんだなあ

決して長い作品ではないけれど
観る方はある程度覚悟してくださいね
[私の評価 ☆☆☆(5つが最高)]