震災の影響で取り壊されることが決まった銀座の古い映画館
支配人のクミコと年下の夫ショウタは複雑な思いで最後の日を待っていたが
劇場には地震や放射能への心配でフラストレーションを募らせた個性的な客たちが次々とやって来て…

2013年3月に閉館した東京・銀座の老舗映画館、銀座シネパトスを題材に描き
同館最後のロードショー作品として公開された異色エンタテインメント
映画評論家の樋口尚文が初メガホンをとった

銀座シネパトスの閉館から、もう10年が経とうとしているんですね

主人公を演じる秋吉久美子さんのほか

小山明子さん、香川京子さん、竹中直人さん、佐野史郎さん、ひし美ゆり子さんら

非常に個性的な豪華俳優が集まっています


染谷将太さん、門脇麦さん、岡山天音さん等は

映画ファンにはともかく、まだ一般にはブレイク直前でしたから

一足早いお披露目だったと言えますね

今やかなりゼイタクなキャスティングです


様々な出演者による映画にまつわる思い出話やショートドラマ等、10分程度のオムニバスが次々と綴られていく中

個人的には、中丸新将さん、中丸シオンさんがそのまま親娘役を演じる一編が一番面白かったと思います

先の読めない、いろいろな意味で僕好みのお話でした


中丸シオンさん、いい女優さんだったなあ

改めて、彼女のご冥福をお祈りします

なんだか初めて観た時よりも、なお一層光輝いて見える映画ですね

まあ、僕もトシをとった証拠かな(苦笑)

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]