メキシコの航空会社で客室乗務員として働くジャッキーは

安月給を補うため、武器密売人オデールの運び屋の仕事を請け負っていた

そんなある日、彼女はオデールを追う連邦捜査官レイに逮捕され、オデール逮捕に協力するよう取引を持ち掛けられる
その一方で、ジャッキーは保釈屋マックスの力を借りてオデールの金を横取りしようと企んでいた…

クエンティン・タランティーノ監督の長編第3作
エルモア・レナードの小説「ラム・パンチ」を原作に、タランティーノ自ら脚本を担当

僕は70年代に一世を風靡したという主演のパム・グリアという人には何の思い入れも無かったんだけど

いや、これ面白いね!


最初は地味なオバサンが何やら警察に掴まったぞという展開で話が進んでいくのですが

そのうちにだんだん主人公のジャッキー・ブラウンはじめ、登場人物全てが輝いてくる!


といっても、そこはいつものタランティーノ

毎度のしょうもない世間話が延々続きはするんだけどね


サミュエル・L・ジャクソンはこれまたいつも通りマシンガントークでしょうもない男を好演してるんだけど

面白いのは、彼の相棒役のロバート・デ・ニーロ

刑務所から出てきたばかりの役で、寡黙だけど実はキレモノの役だろうと思っていたら

そのまんまのしょうもない男の役だったという…(笑)


あと白眉は、ジャッキーの相棒役で保釈屋(アメリカならではの商売だよね)マックス役のロバート・フォスター

これまた初めて出てきた時は、ショボくれたただのオッサンなんだけど

ジャッキーがなんとなく気になり始めてからは、どんどんとセクシーなオヤジになっていく…


とにかく、初めにも言ったとおり

登場人物全員が、善きも…いや善人はいないか、悪いヤツの輝きを増してくるという

スゴ~くキュートな一作


こんな面白い映画、なぜ観ていなかったんだろう?

まだまだ修行が足りないなあ

[私の評価 ☆☆☆★(5つが最高)]