こんにちは。
作業療法士の菅原洋平です。
『多忙感から脱却を 発売まで後5日』
多忙感から脱却するには
実態と感覚のギャップに気づくことが必要です。
『実態と感覚のギャップを埋める』
脳は臓器。
そして臓器に従って行動すれば多忙感から脱却できます。
臓器に従った行動を選ぶには、
理想と感覚のギャップに気づくことが必要です。
そのために脳が行っているのが
予測です。
高い精度で感覚を予測できれば、
理想とのギャップは少なくなります。
このことを調べた実験があります。
この実験では、
画面に表示される図形に合わせてハンドルを左右に回します。
ドットや矢印、+マークが表示され、
それらが傾くのに合わせてハンドルを回す。
画面上の表示に合わせて操作をするので、
どうしても画面と操作にギャップが生まれます。
正解の角度にハンドルを回すという「理想」と
実際ハンドルを回している「感覚」とのギャップを生む設定、
というわけです。
この課題に臨むとき、
図形の回転を予測してハンドルを動かせば、
理想と感覚のギャップは埋められるのではないか。
これを調べました。
実験の結果、
被検者は、図形の傾きを予測し、
正確に作業できました。
そして、自分で思うように操作した行為主体感を得ていました。
これは、
予測が、理想と感覚のギャップを埋める証拠です。
予測は、
意識したりトレーニングをすることで
精度を上げることができます。
また、自分で努力しなくても、
課題自体が予測を立てる設定になっていれば、
自然に予測の精度は上げられます。
疲れ切っていて作業をしようと思ったらメールが来ていた。
そんなときついメールを見てしまい余計疲れることが
ありませんか?
「この時間にメールチェックをすると
何か来ているだろうけど、
今は集中力がないので明日の朝チェックしよう」
高い予測力があればこのように行動できて
多忙感は避けられます。
