015 安藤忠雄 04 | 陽転思考の達人 過去と現在の賢人たちに学ぶ実践的アクティブ・ブレインの生き方

陽転思考の達人 過去と現在の賢人たちに学ぶ実践的アクティブ・ブレインの生き方

記憶術×陽転思考の<a href="http://www.oda-abs.com">アクティブ・ブレイン・セミナー</a>を受講した方限定のメルマガ「ウィークリーコンパス」の中から「陽転思考の達人」のみを抜粋し公開しています。

●考える自由を失わないこと

今でこそ、仕事の依頼が殺到する世界的建築家・安藤忠雄ですが、20代後半、建築事務所を立ち上げてからの1年間、仕事の依頼はほとんどありませんでした。

その間、いくつかの建築コンペに挑戦する一方で、多くの時間を「クライアントのいない仕事」に費やしています。
街を歩いていて適当な空き地を見つけると、「自分なら、ここに、こういうものを作る」とスケッチしながら、他人の土地で勝手に図面を考えていたのです。

それは、お金を稼ぐためでもなく、クライアントの意向もない、完全に自由な仕事ーーというより、遊びに近いものだったかもしれません。
自分が作りたいものかどうかという感覚を大切にするという彼の姿勢は、仕事として引き請けた場合も変わりません。

「やりたいことを見つけたら、まずは、そのアイディアを実現することだけを考える。現実問題としてどうか、というのはあとで考えればいい。
だから依頼を受けた敷地だけではなく、隣の敷地の建物まで設計して、模型をつくることもよくある」
「一歩一歩道を探しながら夢を追いかけてきた分、今でも私が大切にしているのは、“こんな建築をつくりたい”という、考える自由を失わないことである。」(『建築家 安藤忠雄』安藤忠雄 著)

現実の仕事は、クライアントの要望や予算、スケジュールなど、与えられた条件の中で進めなければなりません。
しかし、初めからそうした多くの制約に縛られていては、斬新な考えはなかなか生まれてこないものです。
まずは自由に考えることーーそれが安藤の初期の頃からの制作スタイルです。

当時の自由な発想の中で生まれた数々のアイディアは、知らず知らずのうちに安藤の頭と心にストックされていったでしょう。
その多くは、いま世界中で高く評価されている安藤の「作品」のどこかに反映されているに違いありません。

まだ何もない空き地を前にしたとき、安藤の目には、自分が作りたいと思う建物が堂々と建っている姿がはっきりと写っていたのでしょう。
同じように、仕事もなく収入が不安定な状況の中にあった頃も、やがて夢が実現し建築家として活躍している自分の姿を、安藤は具体的にイメージできていたのかもしれません。

┌──────────┤書籍のご紹介├┐
□『建築家安藤忠雄』安藤忠雄著
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