(なんか思ったより反響あるっぽいので、修正しました)
以前書いた記事に、ブロ友パピちゃんから、コメントいただきました。
たぶん、ここにピンと来たのかな
>でも、それだけ(相手の思いを肯定する)が出来ない大人が多いのです。
>なぜかっていうと、心の中は子供のままだから。
>子供を受け止めてもらうより、自分が先に受け止めてもらいたいんだよね。
>大人になりきれていない大人の子育てが、今の子をヤヴァくする理由の2つ目ですね。
これを説明するのに、前も説明したこの図を理解してもらう必要があります。
人間の心理社会的欲求は、概念化するとこんな感じ
もともと人間は3つの欲求をもっています。
それが↑のような感じ。
3つ持ってるけど、満たす順番がありまふ。
一番下の欲求が、基礎となるものです。
それが満たされたら、次の欲求が強く出てきて…と、ピラミッドのように重なっていきます。
わかりやすく説明すると…
しっかり愛された子は、自分を好きになり、自信を持ち、自分を高めたいと思い、様々な経験を通じ成長し、最終的には人にも優しくできる
3歳のうちの娘は、今のところ「自分>他人」です。
まあ、当たり前ですね。
でも、3つの欲求は備わっています。
なので、私が泣きまねをすると、頭をナデナデしてくれます。
娘なりに私に優しくしてくれたのでしょう。
でも、まだ人として発達段階ですから、その態度はブレブレだし、浅いものw
自分が好きなおもちゃでも目の前に出されたら、あっさり泣いてる私のことなど忘れるでしょう。
「人に優しくしてほしい」とか
「成長するために学習してほしい」とか、親御さんは、子供に対して思うと思います。
そのためには、基礎をしっかり作ることが大事です。
つまり、「しっかりその子を愛してあげる」
基礎(愛されること)だけは、子供本人の努力ではどうにもならないんですよ。
(しかし無力な赤ん坊は、愛されるために微笑するという説もあります)
それが出来ると、その上の欲求がしっかり育ってきます。
ここまでか基本。
で。
ここの基礎がしっかりしていない場合でも、一応身体は育って、それなりに大人になります。
学習したり、人に優しくしたりすることも理解できますし、そういう行動もできます。
でも、根源が「人から認められたい」になっているわけです。
つまり…
親に認められるために学習する、
親に認められるために人に優しくする
ということになっているのですね。
行動は同じでも、しっかり基礎が出来ている子が自発的に行動するものとは大きく違います。
愛されて育った子は自信がありますから!
認められる対象は、そのときどきで教師だったり、上司だったり、友達だったりに変化します。
自信がなければ、ありとあらゆる人からの見られ方を気にするようになります。
近年の日本は、この基礎が揺らいでいる方が多く感じます。
他人の目を気にして自分を抑えるのは、もはや日本人の特徴ですらあります。
他人のために自分を犠牲にするのが美徳とされる文化的背景にプラスして、行き過ぎた学校(受験)教育が重なった結果だと思います。
まぁ、多くの「ちょっと他人の目が気になる」くらいの人は、今や日本では普通で、仮に自分の意に沿わないことがあっても、我慢したり、別の行動をとったりできます。
(ストレスでもんもんとして、生きづらさは感じているでしょうが)
しかし、あまりにも満たされていない人は、その渇望感のあまり、おかしな行動になっていくようです。
例えば、私のまわりにいたorいる変な人は
・まったく有給も振休も取らず夜中まで病気になるまで働く(会社の有給取得率は80%以上ですし、残業の平均も10時間くらい)
・言われた仕事より、目立つが余計な仕事ばかりする→要注意人物になる
・仕事を抱え込み休んで、自分がいないとダメな状態を作る
簡単にいうと「かまってちゃん」なのかな。
休まずに仕事をしてると、皆に心配されるじゃないですか。
それが気持ちいいんだと思います。
あなたの周りにも、そんな人いませんか?
例のSNSでアホな行動を投稿している子達も、愛情が足りなかったのかな~と思ったりします。
断言はしませんけどね。
で、ここは子育てがテーマなので、そっちに戻しますが、自分が子育てをするときは、人の基礎工事を意識しないといけません。
その子を見返りを期待せず愛してあげることです。
そんで、自分は一番上の「人に優しくしたい欲求」を発揮するのです。
そこには見返りがない無条件の優しさがあるべきなんです。
ところが、件の自分の基礎がぐらついている人は、そこまで心が到達してないわけですよ。
子供の頃のままなんですよ。
そんな人を育てるとどうなるか・・・
自分が愛されるために人を育てる
↓
自分が認められるために子を育てる
↓
子供を思い通りにしたい
こういう人は、子供が思い通りにならないと、怒鳴ったり、説教したり、とにかく子をコントロールしようとします。
あ、私も、我慢限界で怒鳴ることもありますよ!
人間ですから、愛されたい欲求があり、そこが傷つくからですね。
でも、多くの場面で愛する欲求に切り替えが出来ます。
それが大事。
ですが、愛されたい欲求が飢餓状態の人は、そこに支配されて切り替えできないんです。
あと、最近、教育虐待というのも聞きます。
あなたの、子供のための知育や躾は、
人に優しくしたい欲求からやっていますか?
それとも子供を思い通りにしたい自分の欲求からやっていますか?
子供のためか自分のためか。
多くの方が子供のため!というんです。
ここ自覚がない方が多く、自覚するときは、子供が大きくなって問題行動が起こってからだったりします。
例えば、親の言うことをよくきく賢い〇〇ちゃんが、小学生になって、引きこもるようになった、とか。
よく親は「本人がやりたがってるから」と言いますが、子供は親に認められるために、親にあわせますからね。
私の同僚は、めちゃくちゃ子供を大事にしてて、仕事は二の次でした。
受験は当然、母親主導。
ちょっと子供の教育に熱心すぎて、モンペ気味のところもありました。
「やりすぎじゃないのー?」と言ったら、「だって受験は娘がやりたがっているから!」と言われましたっけ。
その数年後、その子は同僚に包丁を向けて「ママお願いだから死んで」と言ったそうです。
まあ、今は仲良くやってるらしいですが、わりと日常に潜む狂気ですよね~。
ちなみに、息子さんは不登校です。
その同僚は構ってちゃんではありません。
いたって普通の人です。
でも、ちょっとだけ愛情のかけ方が自分主導になって、子育てが難しくなったようです。
構ってちゃんはそんなにたくさんいませんが、この同僚みたいな方はわりとたくさんいますね。
いや、この同僚みたいな人の方が多いかなー。
とりあえずこんなところかな~。
あっちこっちに説明が飛んだので、少々わかりにくいかも?
コメントもらえたら、どこがわからなかったかわかるので、また記事を書きたいと思います。
とりあえず、次回は見返りをきたいしない愛について書きます。