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[「夜型」体質、皮膚細胞でわかる簡単手法を発見]

(読売新聞  2013年7月15日)


早起きが苦手な「夜型」の体質かどうかを、皮膚の細胞で簡単に調べる手法を
見つけたと、国立精神・神経医療研究センターなどの研究チームが、英科学誌
サイエンティフィック・リポーツに発表した。

睡眠障害の診断や治療への貢献が期待できるという。


人間は、ほぼ24時間の周期で、寝起きなどのリズムを刻む体内時計を持って
いる。
周期には個人差があり、周期が長いと寝る時間が遅くなって夜型の生活に
なりやすいと考えられる。


同センターの肥田昌子・精神生理機能研究室長らは皮膚などの細胞でリズムを
刻む「Bmal(ビーマル)1」という遺伝子に着目。
20〜30歳代の男性17人の皮膚の細胞を採取し、遺伝子が働いてたんぱく質が
作られる周期を調べた。
周期は、22〜25時間と個人差があり、長い周期を持つ人は夜型の傾向が
強かった。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130715-00000521-yom-sci

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[睡眠中は脳の「掃除タイム」―マウス研究]

(HealthDay News  2013年10月17日)


なぜヒトには睡眠が必要なのかという長年の疑問への答えが見つかったかも
しれない。
脳が日中に蓄積された有害な老廃物を除去するのに、睡眠が役立っている
可能性があるという。

マウスを用いた研究から、脳が睡眠中にアルツハイマー病などの脳障害の
原因となる毒素を除去していることが示された。

「脳には睡眠時と覚醒時で異なる機能状態があることがわかった」と、研究の
筆頭著者である米ロチェスター大学(ニューヨーク州)トランスレーショナル
神経医学センターのMaiken Nedergaard氏は述べている。


リンパ系は細胞の老廃物を除去するが、脳はこのシステムに含まれない
ことが、同チームの過去の研究でわかっていた。

今回の研究では、最新の画像診断技術を用いて、生きたマウスの脳が
どのように老廃物を除去するかを調べた。
その結果、脳には血液脳関門により保護された「グリンパティック系」と
呼ばれる独自のプロセスがあることが判明。
グリンパティック系は脳血管を利用して脳組織に脳脊髄液を通し、老廃物を
循環系へ流して最終的に肝臓まで届ける。


研究グループは、睡眠中に脳が使用するエネルギー量が増大する点に注目し、
このとき脳の老廃物除去システムが活発になるのではないかと示唆。
脳脊髄液を送り出すには多量のエネルギーを必要とするため、脳が活発な
情報処理を行わない夜間にしかこのプロセスを実施できないと考えられる。

「脳が自由に使えるエネルギーには限りがあるため、2つの機能状態の
どちらかを選択しなければならない。ホームパーティーと家の掃除を同時には
できないのと同じことである」と、 Nedergaard氏は説明している。


「Science」 10月18日号に掲載された今回の研究では、睡眠中に脳の細胞が
「収縮」し、サイズが約60%減少することも明らかにされた。
これによって脳細胞の間にすき間ができ、老廃物を効率的に除去できるように
なる。
また、このプロセスの制御にはノルアドレナリンが関与している可能性が
あるという。


この除去システムがなければ、アミロイドβ蛋白などの有害な蛋白が脳に
蓄積される可能性がある。

Nedergaard氏は、「脳がいつ、どのようにグリンパティック系を活性化
させ、老廃物を除去しているかを理解することは、このシステムを調節して
さらに効率を高める取り組みへの重要な第一歩である」と述べている。


ただし、動物実験より得られた結果は必ずしもヒトに適用できるとは限らない
と、科学者らは指摘している。




http://www.healthdayjapan.com/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[「深い睡眠」が「よい睡眠」とは限らなかった——
                      睡眠の正しい改善法とは]

(ナショナル ジオグラフィック日本版  2014年1月21日)


朝、目が覚めたときに、「ぐっすり眠れた」「よく寝た」と思えたときは
気分がいいもの。
1日の始まりとしては申し分ないが、睡眠学の最新の研究によれば、実は
「深い睡眠」が「よい睡眠」とは限らないということが明らかになっている。


深い睡眠とは、眠りはじめの数時間にあらわれるノンレム睡眠のこと。
大脳皮質の活動を休めるために発達した高等動物ならではの睡眠で、脳波は
ゆっくりとなり、脳がしっかり休むことができる。
また、深い睡眠は年齢とともに減り、高齢者になるほど短くなることも
知られている。


『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(日経BP社、川端裕人
氏と共著)を上梓した、日本の睡眠研究をリードする国立精神・神経医療研究
センターの三島和夫先生は説明する。

「たとえば、高齢者の深い睡眠が若者並みに増える特殊な治療薬があります。
これを投与すればよく眠れるだろうと思って高齢の患者さんに試したところ、
結果は正反対でした。朝起きて『ぐっすり眠れた』と言うかと思ったら、
『全然眠れなかった』と言ったりするんです。反対に、睡眠薬のなかには、
満足感を高めるにもかかわらず、深い睡眠を減らしてしまうものも少なく
ありません」


「深い睡眠」が増えたのに「全然眠れなかった」というのは実に不思議だ。
しかし逆に考えれば、心身の休養感があれば「途中で目が覚めた」「睡眠
時間が短かった」としても、さほど悩む必要はないとも言える。
あまり気に病むと、不眠症にもなりかねない。

もちろん、朝起きて「ぐっすり眠れた」「よく寝た」と思えることは大切だ。
「ぐっすり」や「快眠」をうたう本や記事が多いのはそのためだろう。
だが、本当に睡眠を改善するには、目覚めの感覚だけにこだわらず、日中の
パフォーマンスなども含めて総合的に判断する必要があると三島さんは言う。

「睡眠時間も、夜型・朝型などのリズムも、睡眠は人それぞれですし、年齢や
ライフスタイルによっても変化します。平均身長はあってもベストな身長が
ないのと同じで、100点満点の眠り方などありません。睡眠の話には都市伝説
めいたものも数多く見受けられますが、そういうものに惑わされず、睡眠
科学に基づいた正しい知識をもとに“自分なりの改善法”を見つけてください。
それが唯一の正解です」




http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140121-00010001-nknatiogeo-hlth



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[睡眠障害の成人の一部は暗所恐怖症の疑い]

(HealthDay News  2012年6月11日)


睡眠障害を有する一部の成人では、暗闇に対する恐怖感を抱いている可能性の
あることが、新しい小規模研究で示され、ボストンで開催された睡眠専門家
協会(APSS)年次集会で発表された。


カナダ、ライアソンRyerson大学睡眠・うつ病研究所(トロント)の研究
グループは、大学生の集団を対象に、明るい場所と暗い場所の両方で大きな
音を出し、瞬目(まばだき)反応を測定した。
その結果、よく眠れる人は音への慣れがみられたのに対し、睡眠障害のある
学生は、明かりが消えると音に対する恐怖感を抱くことがわかった。

研究著者のTaryn Moss氏は「睡眠障害のある人は、そうでない人に比べて
暗闇で容易に驚きやすい」と指摘し、「治療者の立場からみて、睡眠障害の
人が明かりを消すと緊張するのは、ベッドから不眠を連想するためだと考えて
いる。実際に活性化された、かつ未治療の恐怖症を抱えている人がどのくらい
いるのかを知りたい」と述べている。

研究グループは、暗所に恐怖感を抱く睡眠障害の成人には新しい治療が必要で
あると提言している。

同大学准教授の Colleen Carney氏は「このような患者のための治療
コンポーネント(構成要素)を追加し、恐怖症を考慮して既存の治療
コンポーネントを適合させる必要があると思われる」と述べている。
また同氏は「さらに多くの研究が必要だが、今回、一部の睡眠障害患者の
治療において要求が満たされていない部分を発見したと考えている」として
いる。


学会発表された研究は、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまでは
予備的なものとみなす必要がある。




http://www.healthdayjapan.com/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[スポーツの上手さと睡眠の関係性]

(All About  2014年08月10日)


<長距離ランナーはよく眠る>
睡眠の目的の1つは、心身の疲労を回復させることです。
寝ついてからの3時間に多く現れる、深いノンレム睡眠のときに成長
ホルモンがたくさん分泌されます。
成長ホルモンは、日中に痛んだ細胞をメンテナンスしてくれます。

では激しいスポーツをすると、睡眠はどのように変化するのでしょうか?

大学の駅伝選手を対象にして、運動量と睡眠時間の関係を調べた研究があり
ます。
これによると、練習量が少ない授業期間中には、1日平均19キロメートルを
走り、睡眠時間の平均は7時間34分でした。
練習量が増える夏合宿中には、平均走行距離は1日32キロメートルで、
睡眠時間は8時間45分でした。

夏合宿中には、夜に眠るだけでなく、午前や午後にも仮眠をとっていました。
一方、夏休み中でも合宿がない期間には、合宿中ほど眠ってはいません
でした。

一般の大学生の平均睡眠時間は6時間台ですから、駅伝選手は普段でも長く
眠っていて、練習量が増える夏合宿中には、さらによく眠ることがわかり
ました。
やはり、激しい運動をすると、疲労を回復して体力を増加させるために、
自然と長い時間眠るようです。



<運動能力を高める睡眠のポイント>
米国スタンフォード大学のシェリー・マー先生は、運動能力を向上させる
ための睡眠法を研究しています。

彼女は大学のバスケットボール・クラブの選手に、シーズン中の5~7週間、
毎日10時間眠るように指示して、運動能力がどのように変化するかを調べ
ました。

睡眠時間は、自分で書き込む睡眠日誌と、腕時計型の活動計を使って記録
しました。

実験前の睡眠時間は、睡眠日誌で7.8時間、活動計では6.7時間でした。
これは、日本の大学生とほぼ同じ長さです。

実験が始まってからの睡眠時間は、睡眠日誌で10.4時間、活動計では8.5時間
になりました。
毎日2時間~2時間半ほど、長く眠るようになったということです。

睡眠延長実験の前後を比べると、運動能力と意欲は明らかに良くなりました。
 ・282フィートダッシュ:実験前 16.2秒 → 実験後 15.5秒
 ・フリースロー(10回中):7.9回 → 8.8回
 ・3ポイントシュート(15回中):10.2回 → 11.6回
 ・練習中のやる気(10点満点):6.9点 → 8.8点
 ・試合中のやる気(10点満点):7.8点 → 8.8点

シェリー・マー先生のコメントによると、この結果は長く眠ることで運動
能力が良くなったというより、十分な睡眠をとることで、本来ある能力が
十分に発揮されたのだろう、ということです。


運動選手とスポーツ関係者はまだ、睡眠の重要性について十分に理解して
いるとはいえないので、多くの人が睡眠についての正しい知識を学んで、
実践していただきたいと思います。


また、ダッシュ記録は、数週間にわたって改善していました。
これは、自覚していないけれども多くの人が慢性の睡眠不足を抱えていて、
その解消には数週間の期間がかかるということだと思われます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[中高の始業時間、午前8時半以降に―米学会が声明]

(あなたの健康百科  2014年09月03日)


<十分な睡眠時間確保のため>
米国小児科学会(AAP)は8月25日、青少年が十分な睡眠時間を確保できる
よう、中学校と高校の始業時間を午前8時半以降とすることを求める声明を、
同学会発行の医学誌「Pediatrics」(2014; 134: 642-649)に発表した。

最近の調査で米国の中高生の多くが睡眠不足なことが明らかになったが、
米国では始業時間が8時以前の公立学校が少なくなく、同学会はこのことが
中高生の睡眠不足の一因となっていると説明。
各学区の関係者に、始業時間を遅らせるよう呼びかけている。



<高校生の約9割が睡眠不足>
中高生といえば、勉強や部活動、アルバイト、遊びなどで忙しくなり、
ついつい睡眠不足になりがち。
近年ではこれに加え、テレビや携帯電話、パソコン、テレビゲームなどの
電子メディアが普及していることで、睡眠不足に拍車がかかっている。

米睡眠財団の調査では、米国の6~8年生(日本の小学6年生~中学2年生に
相当)の59%、高校生の実に87%で平日の睡眠時間が推奨(8.5~9.5時間)を満たしておらず、多くの中高生が睡眠不足なことが明らかになった。

睡眠不足はうつ病や肥満など心身への悪影響を招くだけでなく、勉強や仕事の
効率にも影響する。
つまり、中高生の時期に睡眠不足だと、成績が落ちてしまい、自身の将来に
影響する可能性も出てくるのだ。

米国小児科学会は、中高生が睡眠不足になる理由は上記のほかに、成長による
体の変化と、学校の始業時間の早さを挙げている。



<午前7時台始業の学校も>
日本の公立学校は多くが午前8時から午前8時半の間に始業しているよう
だが、米国の公立高校では午前8時前の始業が4割を超える。
中学校も8時始業が平均的で、午前7時45分より前に始業する学校も約2割に
上るという。


思春期はそれまでと比べてさまざまな体の変化があり、その中で睡眠に
関わるホルモン、メラトニンの分泌が遅れ、小学生時代よりも睡眠と覚醒の
サイクルが2時間遅くなるといわれている。

同学会は、こうした体の変化に対して始業時間が早過ぎるとコメント。
始業時間が早いある高校の生徒では、始業時間が30分遅い高校の生徒と比べて
睡眠時間が短く、集中力が下がり、問題ある態度や長期欠席、昼間に眠気を
もよおすケースが多かったことなど複数の研究結果を紹介した上で、始業
時間を遅らせるよう主張している。



<始業時間遅らせても夜更かしにつながらず>
始業時間を遅らせることで夜更かしを招いてしまうのではないかとの意見も
あるが、ミネソタ州の高校生約1万8,000人の調査で、始業時間を午前7時
15分から午前8時40分に変更しても就寝時間は変わらず、睡眠時間が長く
なったなど、複数の研究でこの懸念は否定されている。


同学会は今回、始業時間を遅らせることだけでなく、下記5項目の達成に
向けて努力するよう、米国内の各学区の関係者に強く求めている。

 (1)10歳代には8.5~9.5時間の睡眠が必要で、昼寝や週末の"寝だめ"では
    補てんできない
 (2)健康問題の専門家は、青少年の睡眠不足の一因である体の変化や
    学校の始業時間などに関し、本人や保護者、教師、スポーツ指導者
    らを教育すべき
 (3)青少年や家族をはじめ一般市民は、米国小児科学会などの団体から
    睡眠不足がもたらすデメリット、対策のメリットについて教育を
    受けるべき。
    教育では、本人が行動を変えることの重要性を強調する
 (4)小児科医らは、科学的に根拠のある情報や助言を提供し、始業時間を
    繰り下げるメリットについて学校管理者や保護者、教師らへの教育を
    後押しすべき。
    ほとんどの地域の中学校、高校は午前8時半以降の始業を目指すべき
 (5)小児科医は睡眠の重要性や健康的な睡眠習慣について、青少年や
    家族を定期的に教育し、青少年の就寝時間を決めたり、寝室での
    電子メディア利用を監督したりすることについて、保護者の関与を
    支援すべき






http://kenko100.jp/articles/140903003117/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[睡眠不足だと幻覚を見やすくなることが明らかに]

(IRORIO  2014年09月18日)


「この仕事は済ましたはずなのに、実はやっていなかった」という経験は
ないだろうか。
そのようなミス、実は寝不足が原因かもしれない。


睡眠と記憶との関連を調査した最近の研究では、寝不足だと実際には行って
いないことを「行った」と信じる傾向にあることが分かった。



<寝不足だと見ていないことまで見る>
研究者は、被験者を2つのグループに分けて調査した。
1つは5時間以下の睡眠しかとらなかったグループ、もう1つは平均8時間
以上の睡眠時間をとったグループだ。

そして睡眠が5時間以下のグループに、ニュース映像を見てもらった。
すると彼らは映像に映っていないことまで、この目で見たと報告した。



<関係のない2つの内容を混同>
次の実験では、被験者に犯罪現場の写真を見てもらい、24時間寝ないで過ごす
間に、写真とは関係のない物語を読んでもらった。

すると被験者は、彼らが実際に写真で見たものと、読んだ物語の内容を混同
する傾向にあることが分かった。



<脳が疲れると記憶の暗号化ができない>
このことから、人は寝不足になると事実を誤認し、正確に記憶できない傾向に
あることが判明した。
そのため夢を見るように、実際に経験していないことを、まるで体験したかの
ように考えてしまう。


もっともまだ寝不足が、どのようにしてこの状態を導くのか分かっていない。
研究者によれば、脳が疲れているとき、人は情報の暗号化を正確に行うことが
できない可能性があるという。


寝不足は他にも、気分をイライラさせたり、ホルモンバランスを崩したり、
それによって太りやすくさせる、とも言われている。
できれば日頃から、十分睡眠をとることをお勧めする。




http://irorio.jp/daikohkai/20140918/162595/



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[中高の学校開始時間は8時30分以降に 米国学会の提案を受けて調査]

(Medエッジ  2015年3月1日)


<分かれている中高生の親の意見>
「学校が始まる時間を8時30分以降に」
そんな議論が米国ではあるようだ。



<8時30分の分岐点>
米ミシガン大学C.S.モット子ども病院による「子どもの健康に関する全米
調査」が明らかにしている。

学校の始業時間は、学校ごとにばらばらだ。
日本でも学校ごとに始業時間を分けているようだ。
米国でも状況は同じ。

2013年、米国小児科学会が「中学高校は8時30分以降に始まるべき」と
提案。
この方針を受けて、調査は2014年11月から12月に行われた。

対象となったのは、学校の開始時間が8時30分より早い中学高校に通う
13歳から17歳の親だ。



<半分が「遅く」を支持>
学校の始業時間を8時30分よりも遅くするか、早いままで良いかは意見が
分かれているようだ。

遅くなると睡眠時間が増えるという回答は約40%、学校の成績が良くなると
いう回答は約20%となった。

その一方で、開始時間が遅くなることでスケジュールに影響を及ぼすと考える
親もいた。
約20%は放課後活動に十分な時間を取れないと回答、約15%は通学に影響が
出ると回答した。

およそ半数の親は開始時間を遅くすることを指示していた。
そのうち半分は学校の予算に影響を及ぼさなければという条件付き。



<思春期は「眠い」>
米国小児科学会は、子どもは毎晩8時間30分から9時間30分は寝るよう
勧めている。

従来の研究によると、10代の子どもの自然な睡眠リズムは、思春期が始まると
2時間遅くなると分かっている。
幼い子どもよりも遅く寝て遅く起きるというサイクルのずれが生じるという
わけだ。

「10代の子どもは慢性的に睡眠不足。心身の健康にマイナスの影響を与え
かねない。彼らの自然な睡眠リズムに学校の開始時間を合わせることで、
健康になる可能性はある」と研究者は述べる。


睡眠不足は心の健康にも結びつき、自動車事故のリスクを高めたり、学校の
成績が下がったりする。

日本でも早めの始業時間を採用している学校では参考とすると良いかも
しれない。





http://www.mededge.jp/a/pedi/9556

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[昼寝効果? 午後眠い減少 保健室訪問も減る]

(河北新報  2015年3月27日)


本年度途中の昨年6月から全校で午後に「昼寝タイム」を取り入れた宮城県
大和町吉岡小(児童736人)は、導入結果を検証した。
午後に眠い児童の割合が少なくなり、けがや体調不良で保健室を訪れる数も
減るなどの変化が見られ、来年度の継続を決めた。

同小が4、5年生を対象に行ったアンケートによると、午後の授業が「眠い」
「少し眠い」と答えた割合の合計が、昼寝導入前の6月は4年生54%、
5年生58%だったが、導入後の今年1月にはそれぞれ37%、45%に
減った。

また、保健室を訪れた児童の数が昨年5月は1日平均5.75人だったが、11月は
1.83人、今年1月は1.63人と減少が見られた。
「出合い頭の衝突、転倒などによる擦り傷、打撲が減った。かぜや胃腸炎での
来室も微減」(養護教諭)という。

同小によると、11月に開いた懇談会で保護者から「規則正しく寝るように
なった」「睡眠時間が長くなった」との意見が出た。
教諭への聞き取りでも「見るからに眠そうな児童が減り、表情が明るく
なった」との声が聞かれ、昼寝への異論は特に出なかった。


一方、午前中の授業については4、5年生ともに「眠い」「少し眠い」の
割合は6月と今年1月でほとんど差はなかった。

BGMに知育にいいと言われるモーツァルトの曲を流した効果も不明だった。


これらの結果を踏まえ、2月の保護者向け報告会などで来年度の継続を
提案し、了承された。
角田研校長は「現時点では良い変化が見られるが、どこまでが昼寝による
効果なのかは、さらに調べないと結論は出ない。家庭で早寝早起きを意識
してくれた影響もあるだろう」と話している。

 

[吉岡小の「昼寝タイム」]
給食、清掃活動後の午後1時15分から昼休みまでの15分間、
教室のカーテンを閉め、机にうつぶせになって寝る。
BGMにモーツァルトの曲が静かに流れる。
眠くない場合は目をつむるだけでいい。




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150327-00000003-khks-soci


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[健康のカギとなる睡眠時間は食生活に左右されると判明:米研究]

(IRORIO  2013年02月08日)


バランスのとれた食生活と良質の睡眠が健康を保つ上で重要であることは
言うまでもない。

米ペンシルバニア大学が行った最新の研究によれば、食生活が睡眠時間を
左右するということが明らかになった。

研究グループが4548人の国民健康調査データから、毎日の睡眠時間と食事
内容の関係について調査した結果、睡眠時間別に以下のような特徴が
見られた。


<睡眠時間が短い人(6時間以下)の食生活の特徴>
 ・カロリーが高い
 ・限られた食事内容
 ・水分量が少ない
 ・赤やオレンジ色の野菜・果物の摂取が少ない
 ・ビタミンCの摂取が少ない
 ・ナッツ・肉・貝の摂取が少ない
 ・緑色の野菜の摂取が多い


<睡眠時間が標準な人(7~8時間)の食生活の特徴>
 ・カロリーは標準的
 ・バラエティーに富んだ食事内容


<睡眠時間が長い人(9時間以上)の食生活の特徴>
 ・カロリーが低い
 ・チョコレートやお茶の摂取が少ない
 ・卵・お肉の脂身の摂取が少ない
 ・炭水化物の摂取が少ない
 ・飲酒量が多い



古くから睡眠と食生活の関連性は指摘されており、この2つは切っても
切れない関係にある。
不眠に悩んでいる人、あるいは寝すぎで悩んでいる人は、今回の調査結果を
参考にしながら、一度自分の食生活を見直してみてはいかがだろうか。




http://irorio.jp/hinakomoriyama/20130208/46482/