[妊娠時のいびきに要注意!
低体重児や帝王切開の危険因子となり得る(米研究)]
(IRORIO 2013年11月03日)
いびきは周りの人に迷惑を掛けるだけではなく、睡眠時無呼吸症候群、
意識障害、心臓病などさまざまな疾患と関連している可能性があると
近年明らかになってきた。
そして今回、妊娠している女性にとっては本人だけではなく、胎児にまで
影響を与える可能性があることが明らかになった。
米ミシガン大学の研究チームは、妊娠中にいびきをかく女性は低体重児を
出産したり、緊急帝王切開になったりする可能性が高いことを明らかにし、
「Sleep」誌に報告した。
この研究は、妊娠後期(28週目以降)の女性1673名を対象として実施され、
そのうち35%の女性が習慣的にいびきをかいていた(9%は妊娠以前からの
慢性的ないびき、26%は妊娠時から始まったいびき)。
それぞれの女性について、出産時の記録と照合し、いびきの有無との関連性を
調べた。
その結果、慢性的ないびきをかいていた女性は、低体重時の出産と選択的な
帝王切開の割合が統計的に高かった。
一方、妊娠時からいびきが始まった女性は緊急帝王切開の割合が統計的に
高かった。
この結果から、妊娠中のいびきは低体重児や帝王切開といった困難な出産の
危険因子であることが示された。
いびきと出産時がどのように関連するのかを調べることが今後の課題として
いる。
さらに今後いびきを早期発見することで、医療機関において出産時の危険を
事前に察知し、対応できるよう態勢を整えることが期待されている。
http://irorio.jp/yangping/20131103/85632/