[クラミジアやピロリ菌、ヘルペス感染で記憶力が低下する!? :米研究]
(IRORIO 2014年02月21日)
クラミジアやピロリ菌、ヘルペスによる感染症は、珍しい病気というわけでは
ない。
クラミジアは性器クラミジア感染症を起こしたり子宮頸癌につながったりし、
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃炎や潰瘍などを起こすとされている。
ヘルペスにいたっては多くの人が口唇ヘルペスや口内炎を経験したことが
あるのではないだろうか。
そうした感染症が、その症状にとどまらず、記憶力や抽象的思考といった
認識機能の低下につながる傾向があるという、何とも気になる研究結果が
発表された。
米国マイアミ大学の脳科学研究所で、588人の血液サンプル解析と脳機能
テストを行ったところ、クラミジア、ピロリ菌、サイトメガロウイルス、
単純ヘルペス1型、2型に感染した人に認識機能の低下が見られたという。
具体的には記憶力や抽象的思考のほか、感情処理のスピード、計画・理由付け
能力が感染症にかかっていない人に比べ低かった。
また、卒中や動脈硬化、炎症などのリスクが高いこともわかった。
しかし、今回の研究ではなぜ感染症が認識機能の低下につながるのかは
明らかになっていない。
研究者らは「免疫システムが感染症と闘うこと、あるいは感染症そのものが
ダメージを与えているのではないか」と推測するが、感染症のいらぬ
”副産物”の認識機能低下を防ぐ手だては今のところないのだという。
まずは感染症を予防するということが大事なようだ。
http://irorio.jp/karenmatsushima/20140221/113880/