[幼児教育は時間のムダ!?
どんなに教えても赤ちゃんは文字を読めるようにならないとの研究結果]
(IRORIO 2014年02月28日)
親なら誰でも自分の子どもには「頭がよくなってほしい!」と願うこと
だろう。
それゆえに、できるだけ早い段階から読み書きを教えこもうとするパパママも
多いと思うが、実はこれ、あまり意味がないことが明らかになった。
Journal of Educational Psychologyに掲載された米ニューヨーク大学
Steinhardt’s Department of Teaching and Learningの研究によると、
赤ちゃんは基本的に文字を学ぶことは不可能で、どんなに教えても本などを
読めるようになる確率は低いそう。
同大学がおこなった実験では、生後9カ月~18カ月の赤ちゃん117人を
2つのグループに分け、1つにはDVDや絵本など幼児用教材を与え、
もう1つのグループにはまったく教材を渡さずに7カ月間経過を見た。
期間中、被験者には何度か研究室に足を運んでもらい、文字の読みを認識
しているか、単語を視覚で見分けられているか、理解しているのかについて
テストを実施。
その結果、教材で7カ月間勉強したグループも何もしなかったグループも、
文字を認識する能力に違いはないことが明らかになったとか。
なお、実験の結果で唯一違いが見られたのは、教材を与えていたグループの
親が、科学的な根拠はないにもかかわらず「子どもが新しい言葉を学んで
いる」と感じていた点だという。
同研究を率いたSusan Neuman教授は、「親がこういった教材の影響力を
信じているのは明らかだが、今回の研究結果は、それがただの思い違いである
ことを示している」とし、「この年齢の赤ちゃんが“絶対に”文字を認識
できないと断言はできないが、少なくとも我々が実験で使用した商品では
文字を学んでいなかった」と話している。
http://irorio.jp/asteroid-b-612/20140228/116607/