「白斑」では円形脱毛症が30倍、ギラン・バレー症候群が137倍 | アクティブエイジング アンチエイジング

[「白斑」では円形脱毛症が30倍、ギラン・バレー症候群が137倍、
                      皮膚だけの問題ではない]

(Medエッジ  2015年4月20日)


<自己免疫疾患と関連も>
肌の色が抜ける「白斑」は単に皮膚だけの問題ではなく、背景に別の問題が
隠れていることもあるようだ。

米国デトロイトの皮膚科専門医がサンフランシスコで開催された第73回
米国皮膚病学会で発表。
米国皮膚病学会が2015年3月20日に紹介した。



<白斑の症状と影響>
研究グループによると、白斑は、組織の色が失われる病気という。
皮膚に限らず起こることもあるが、皮膚に生じることが多い。
皮膚のほかには、髪や目、口の中に現れる場合もある。

色が薄くなり、白い斑点が生じるのが特徴的だ。
色が失われる程度については、人によってさまざまとなっている。

白斑は男女によらず起こるもので、肌の色を問わずに等しく生じてくる。
多くの場合、21歳よりも前に起きることが多く、基本的に生涯にわたって
付き合うのが一般的という。

研究グループは、このたびこの白斑の人の中で、ごく一部ではあるものの、
皮膚のかゆみや痛みを感じる人がいる点に注意したいと指摘。
心理的な問題にも目を向けたいという。
自尊心の低下や抑うつなど、問題になり得るからだ。

もっとも、多くの場合、皮膚の色が薄くなるだけでほかの症状はないと説明
する。



<別の病気が著しく多い>
研究グループは、白斑の他の身体的症状との関連を調査している。

10年間の白斑についてのデータを分析した結果、1098人の白斑の人の
ほぼ20%が少なくとも1つの自己免疫疾患を抱えていると分かった。

これまでにも白斑と甲状腺疾患や円形脱毛との関連が指摘されていた。

さらに、今回の調査では、白斑でない人と比較して、白斑の人では甲状腺
疾患が15倍、円形脱毛は30倍多いと分かった。

これまで少数の人にのみ生じると考えられていた、線状限局性強皮症
(182倍)やギラン・バレー症候群(137倍)、重症筋無力症(36倍)などの
疾患が、実際には白斑の人では一般的であるとも明らかになった。

そのほか、紅斑性狼瘡、炎症性大腸炎、シェーグレン症候群なども、白斑の
人では発症率が高いことが明らかになった。



あまり目がいかないところかもしれない。
注意したい。




http://www.mededge.jp/a/drge/11851