[心不全患者はがんに注意 発症リスク4倍]
(産経新聞 2017年4月7日)
心不全の患者は、がんを発症するリスクが約4倍高くなることが診療データの
解析で判明したと、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)のチームが
6日、日本高血圧学会誌電子版に発表した。
北風政史臨床研究部長は「心不全になったら、がんを疑うという意識を医師や
患者が持ち、がんの早期発見に努めることが大事」と話している。
チームは平成13~25年に同センター病院に心不全で入院した患者約5200人の
うち、がんを発症した人数と国内全体のがん罹患率のデータを統計処理して
解析。
その結果、国内の一般的ながん罹患率に比べて、心不全患者ががんにかかる
リスクは約4倍高かった。
チームは、心不全になるとさまざまな細胞が増殖しやすくなるため、がんの
発症や進行につながるとみている。
こうした研究結果は米国などで報告されているが日本では初めてという。
http://www.sankei.com/life/news/170407/lif1704070001-n1.html