緑内障はマンガン不足と水銀過剰 | アクティブエイジング アンチエイジング

[微量の金属によって緑内障の頻度が違っていた]

(MEDLEY  2015年8月12日)


<韓国2,680人の横断研究>
体にごくわずかに含まれる金属が、健康状態に影響することがあります。

韓国の対象者について、金属の量と目の病気の関係を調べたところ、緑内障の
頻度に金属との関連が見られました。



<韓国の19歳以上の人が対象>
研究班は、韓国の全国調査に参加した19歳以上の人2,680人について、血液
または尿に含まれる金属の量と、その時点で眼の病気がある割合の関連を
調べました。

 

<マンガンが多いと多く、水銀が多いと少ない>
データの解析から次の結果が得られました。

潜在的交絡因子を調整したのち、血中マンガンレベルは緑内障の診断の
オッズと負に関連した(オッズ比0.44、95%信頼区間0.21-0.92)。
血中水銀レベルは緑内障の有病率と正に関連した(オッズ比1.01、95%信頼
区間1.00-1.03)。


血液中にマンガンが多い人では緑内障が少なく、水銀が多い人では緑内障が
多い傾向が見られました。

研究班は、「微量金属元素が緑内障の発症において何らかの役割を担うことを
より確かにするためには、前向き研究によってそうした微量金属元素の存在が
緑内障の発症率を増加させることを確かめる必要があるだろう」と述べて
います。

 


研究班が述べるように、この研究の方法では、マンガンや水銀の量が緑内障の
原因だったのか、緑内障の結果として変化していたのか、それらに共通の
ほかの原因があったのかは区別できません。
地域や生活習慣などとの関係についても検討することで、何かの因果関係が
浮かび上がってくるかもしれません。





http://medley.life/news/item/55c9e09df214e35b07a88396