[寝不足で甘味が欲しい理由]
(共同通信・医療新世紀 2016年12月27日)
寝不足になると甘い物が食べたくなる。
よく知られた現象に関わる神経の働きの一端を、筑波大国際統合睡眠医科学
研究機構のミハエル・ラザルス准教授らのグループが動物実験で明らかにし、
英科学誌に発表した。
研究では、レム睡眠が不足しているマウスではショ糖の摂食量が増えるのに
対し、味や香りを判断する脳の「前頭前皮質」の神経活動を人為的に抑える
と、レム睡眠不足でも摂取量は増えず、この部位の神経活動が糖分摂取への
欲求を制御している可能性が示された。
レム睡眠は加齢で減ることが分かっており、グループは、高齢者の肥満対策に
つながる可能性がある成果だとしている。
http://www.47news.jp/feature/medical/2016/12/post-1627.html