[耳のピアスでも感染症には注意、防ぐための5つのポイント]
(Medエッジ 2014年12月19日)
<皮膚は傷を負った状態>
耳のピアスの穴を開けている人は多いが、感染症を招きかねないようだ。
体のほかの場所のピアスと比べて安全なのだが、問題にもなることは知って
おくといいのかもしれない。
<ピアスを1日に何度か回す>
米国皮膚科学会がピアスと感染症についての注意を出している。
米国アラバマ州の医師、エリザベス・S・マーティン氏らの研究グループが
2014年10月に報告したものだ。
「ピアスの穴を開けた皮膚は傷を負った状態で、感染を起こしやすい。
ピアスの穴を開けるときには、専門家が良い。刺激の少ないピアスを使い、
耳を清潔に保つことが必要」と、皮膚科医である研究者は注意を呼び掛けて
いる。
ポイントとして5点を挙げている。
まず1点目は、「傷」を早く治すためには、耳を触る前に手を洗うのは大切。
研究者らは、2点目として「穴を開けるときに使った最初のピアスを6週間
以上付けっぱなしにする」と求めている。
さらに3点目は、感染症を防ぐために耳を最低でも1日に1度石鹸で洗う。
4点目は、最初のピアスを1日に何度か回して穴の開いた状態を保ちやすく
する。
5点目は、アルコールを浸したコットンで耳の周りを1日に2度優しく拭いて
細菌を取り除く。
そうしたケアが必要と説明している。
<耳の感覚が敏感、赤色や黄色い液で感染症疑う>
「耳が敏感になったり、赤くなったり、または黄色っぽい液がにじみ出ている
場合には、感染症にかかっている可能性があるので、認定された皮膚科医の
診察を受けて」と、研究者は勧めている。
自分や家族の中に皮膚の傷がケロイドになったことがある人がいる場合には、
耳にピアスの穴を開けるのは避けた方がいいかもしれないという。
日本でも注意すべきところは共通と見られる。
http://www.mededge.jp/a/cold/5737