[たばこと飲酒で口の微生物激減
「口腔バイオフィルム」の変化で病気に?]
(Medエッジ 2014年11月4日)
継続的なたばこ、飲酒とたばこによって、口の中の微生物が激減すると
分かった。
ブラジル、サンパウロの研究グループが、微生物分野の専門誌BMCマイクロ
バイオロジー誌で2014年10月3日に報告したもの。
<微生物が均質になり病気へ?>
研究グループは、口の微生物が、多様性を保つことで口の中が健全に保たれる
と見ている。
微生物は、歯や歯茎との間のポケットなどの表面に「バイオフィルム」と
呼ばれる膜状の集団を作っている。
研究グループは、このバイオフィルムの状態が、飲酒やたばこ状況によって
どう変わるかを検証した。
たばこや飲酒の状況が異なる人を集めて綿棒でぬぐい取り、細菌を採取。
DNAを抽出して、口腔粘膜に存在する細菌の種の多様性や豊富さを調べた。
この結果、たばこを吸う人、たばこと飲酒をする人で微生物の種類数が激減。
集団が均質になっていると分かった。
研究グループは、口の中の微生物をかく乱させて、口の病気につながって
いると想定している。
バイオフィルムは歯周病の原因として問題視されることはあるが、さらに
その中の細菌の均質化が特定の病原体を増やし、問題を起こしている可能性も
ありそうだ。
http://www.mededge.jp/a/eeee/3907