[たばこで歯の治療が抜ける?
インプラントが抜ける危険度は1.9倍のデータも]
(Medエッジ 2014年12月18日)
歯のインプラントは日本でもごく一般的な治療になりつつある。
あまり知られていないが、たばこを吸っていると、歯のインプラントが
抜けやすくなるようだ。
ちょっと注意したい。
<奥歯のインプラントは抜けやすくなる>
最近ではこの12月に、イスラエルにあるランバン・ヘルスケア・キャンパスの
リラン・レビン氏が、歯科分野のジャーナル・オブ・エビデンスベースド・
デンタル・プラクティス誌の2014年12月号で報告している。
歯のインプラント治療において、奥歯の治療をするときに上あごの骨の不足を
補うことがある。
研究グループは、この奥歯の治療で入れたインプラントがたばこの影響を
受けるかどうかを検証している。
結果として、喫煙していると、インプラントの残存率を下げる可能性があると
まとめている。
2014年9月には、同じイスラエルの企業がたばことインプラントの関係を
検証している。
7680本のインプラントと対象として、抜けなかった7359本と、抜けて
しまった321本を比較。
喫煙の有無、喫煙の本数との関係を調べたところ、いずれについても
インプラントの喪失と関係していた。
<危険度は1.9倍に>
2014年4月、ブラジルの研究グループは同じような過去の報告をまとめた。
インプラントとたばこの影響を検証したもので、過去のデータを分析した
結果、たばこを吸っているとインプラントが抜ける危険度が約1.9倍になると
いう結果になった。
統計学的に意味のある差となっていた。
中には統計的な意味のある差の出ない研究もあったものの、抜けやすくなる
傾向は共通していた。
歯の治療をしたあとにも喫煙を続けている人も多いかもしれないが、少し気に
するといいのかもしれない。
http://www.mededge.jp/a/eeee/5678