思いのほか多い高血圧の原因は副腎によるホルモン過剰分泌 | アクティブエイジング アンチエイジング

[高血圧の源は思いのほか多くの人に?副腎が狂い、
              アルドステロンと呼ばれるホルモン過剰分泌]

(Medエッジ  2015年8月24日)


<遺伝子変異を伴う「細胞の小さい塊」を持つ>
高血圧には、腎臓の横にある「副腎」という期間に過剰にホルモンを出す
タイプがある。

今回、その異常につながる遺伝子変異を思いのほか多くの人が持っていると
報告された。



<腎臓の「帽子」>
米国ミシガン大学の研究グループが、米国科学アカデミー紀要で2015年8月
18日に発表したもの。

研究グループは、腎臓は「小さい黄色い帽子」をかぶっていると、副腎に
ついて表現する。
まさに副腎は腎臓の横にかぶさるように存在していて、血圧を関知したり調節
したりしている。

狂い始めて、過剰なホルモンを分泌し、血圧を高める場合がある。
アルドステロンというホルモンを出すので、原発性アルドステロン症という
病気と呼ばれる。

なぜこの変化が起こるのかはいまだに謎と研究グループは解説する。

研究グループによると、高血圧の10人がいたら1人に当てはまるほど珍しくは
ないとも見られるようだ。
健康な人も含めると50人がいれば1人が異常を持つとも見られている。



<実態は思いのほか多い?>
研究グループはこのたび腎臓移植を受けた人の副腎の遺伝子を調べたところ、
ほぼ3人に1人が高血圧につながるような遺伝子の突然変異を持っていると
分かった。
5人に1人くらいが高血圧につながってもおかしくはないと見る。

研究グループはさらに大規模に調査をしていく見通しという。

「腺腫」と呼ぶホルモンを多く出す良性腫瘍を発症した副腎も調べていく。

研究グループはまた原発性アルドステロン症のほか、副腎がんもどうやって
見つけられるかを検証していく。

副腎の異常の検査は、良い検査がないので、簡単に分かる方法が求められて
いるという。


日本でも副腎の異常については注目されている。
高血圧の原因としてはっきりすれば、治療も可能なので意味は大きい。




https://www.mededge.jp/a/hcgo/18048