[白髪の生える位置からわかる!? あなたの「内臓の不調」]
(スキンケア大学 2016年1月20日)
年齢や若々しさを左右してしまう「白髪」。
その原因は老化が全てだと思いがちです。
でも、白髪を抜いてもまた同じ位置から白髪が生えてきたり、1か所に集中
して白髪が生えてきたり・・・という経験はありませんか。
実はこれは、体が発信する内臓不調のサインなのです。
<白髪は内臓の鏡? 白髪からわかる体の不調>
果たして、白髪の原因は老化だけなのでしょうか。
年齢は同じなのに白髪の量が全然違うというケースもあることから、白髪の
原因は老化以外にも考えられることが推測できます。
漢方理論で髪と関係しているのは「腎・肝・胃」の3つの内臓です。
この3つが不調になると、白髪が出やすくなり、白髪が生える位置も異なって
きます。
白髪を予防・改善する手掛かりにすべく、白髪と内臓の関係を見ていき
ましょう。
<腎と白髪の関係>
白髪をはじめ、肌のシミやシワなど老化の全般と深く関係する“腎”(腎臓・
生殖器・泌尿系)。
東洋医学では、「髪は腎の華(花=外観)」という定説があります。
生命力をつかさどる腎は、精というエネルギーを貯蔵するところであり、
精が不足すると腎の機能が低下し、白髪が増えやすくなるのです。
また、腎は腎臓や足腰の健康とも直接的に関係する器官です。
<肝と白髪の関係>
肝の主な役割は血を貯蔵し、内臓をはじめ全身に血を届けることです。
血は各臓器に対し、栄養を供給するので、肌や髪の毛に対しても栄養を補い
ます。
漢方では「髪は血の余り」と説くので、血が余れば(養分が豊富にあれば)
髪にまで栄養が行き渡り、黒く、健康な髪になります。逆に血が足りなく
なると、白髪や抜け毛などのトラブルを引き起こしやすくなります。
<胃と白髪の関係>
食事をして胃に入った飲食物をエネルギーに変換できなければ役に立ち
ません。
このエネルギーは「血」となり、その後に肝の働きで栄養分となって全身に
運ばれます。
胃が不調になると飲食物を十分に消化できず、髪を含め、体に必要な栄養
物質が不足してしまうのです。
<生える位置別の白髪対応策>
さて、内臓の不調は白髪の原因にもなりますが、裏を返して言えば、白髪の
生える位置によって、どの内臓が不調なのかがわかります。
白髪のある方は、ご自分の白髪の位置と照らし合わせてみてください。
前頭部・・・【胃の不調】暴飲暴食に気をつけ、冷たいものは極力摂らない
ようにする。
側頭部・・・【肝の不調】怒りや疲れを溜めこまず、リラックスできる時間を
つくるよう心がける。
また、早めの睡眠がおすすめ。
後頭部・・・【腎の不調】足腰の筋力を鍛え、毎日軽い運動を継続的に行う。
内臓の不調は白髪の原因になりえて、白髪の生える位置を見ることでどの
内臓が不調なのかがわかるという話をしました。
白髪は体調のバロメーター。体のサインを見逃さず、健康面にも気をつけ
ましょう。
(薬学博士 / 鄭 権)
http://news.livedoor.com/article/detail/11085054/