[ガムを噛むのをやめると子どもの片頭痛や緊張型頭痛の症状が
改善されると判明:イスラエルの研究]
(IRORIO 2013年12月22日)
ガムを噛むと集中力が高まったり、食欲が抑えられたりすることが知られて
いるが、頭痛持ちの人はガムを噛む習慣をやめたほうがいいようだ。
片頭痛、緊張型頭痛など、激しい痛みを伴う頭痛を引き起こす誘因としては、
ストレス、睡眠不足、疲労、熱、テレビゲーム、音、光、喫煙、不規則な
食生活、月経などが考えられるが、イスラエルのテルアビブ大学付属メイア
医療センター、小児神経科のNathan Watemberg医師は、チューインガムに
注目した。
ガムを噛むと顎関節に力が加わり、それがストレス要因となって頭痛を引き
起こしているのではないかと考えたのだ。
Watemberg医師は1日1時間以上ガムを噛んでいる6~19歳の慢性片頭痛/
緊張型頭痛の患者30人に、1カ月間、ガムを噛むことをやめてもらった
ところ、30人中26人は頭痛の頻度が下がる、痛みが緩和するなど、症状が
著しく改善され、19人は完全に症状が消えたそうだ。
ガムとの関連を裏付けるため、症状が改善した20人に同意の上で再びガムを
噛むようにしてもらったところ、全員が数日のうちに症状が再発したと報告
している。
もし、ガムが原因となっているケースなら、これ以上検査や投薬をしなくても
頭痛が治る可能性があるわけで、心当たりのある方や自分のお子さんが頭
痛持ちという方は試してみてはどうだろう?
Nathan Watemberg医師らの研究は学術誌『Pediatric Neurology』に発表
された。
http://irorio.jp/kondotatsuya/20131222/97369/