妊娠中の鉄サプリ、子の自閉症防ぐ | アクティブエイジング アンチエイジング

[妊娠中の鉄サプリ、子の自閉症防ぐ]

(Medエッジ 2014年10月3日)


自閉症の子どもの母親は、1日当たりの鉄の平均摂取量が、自閉症ではない
子の母親と比べて約10%低いと分かった。

妊娠中に鉄サプリメントを取っている人は子どもが自閉症ではない母親と
比べて6割程度にとどまった。
鉄サプリを取るとよさそうだ。


米カリフォルニア大学医学部を中心とした研究グループが、2014年10月1日
付けのアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌で報告している。

 

<鉄取る量が最高だと、自閉症半分>
研究グループによると、鉄は早期の神経発達の過程に重要だと分かっている。
妊娠の40%~50%で鉄の不足が問題になっていると見られる。

なお、自閉症は、専門的には自閉症スペクトラム障害と呼ばれている。
スペクトラムという言葉は、人によって見られる症状が大きく異なり、
幅があることを表現している。


研究グループは、2003年から2009年にカリフォルニア州で自閉症
スペクトラム障害と診断されたおよそ500人、正常な発達と診断された
およそ350人を対象として、その子の母親の鉄の取り方との関係を調べた。

妊娠の3カ月前から、生まれた赤ちゃんに母乳を与える時期までを調査対象と
した。

この結果、自閉症スペクトラム障害のグループの母親では、鉄のサプリメントを取っている人が、自閉症スペクトラム障害ではない子の母親の6割程度に
とどまると分かった。

 

<母親が高年齢だと危険度5倍>
鉄の摂取量としては、自閉症スペクトラム障害の子の母親は10%程度低く
なっていた。

鉄取る量が最高のグループと最低のグループを比べると、最高のグループ
では、自閉症スペクトラム障害が起こる危険度は半分にとどまっていた。


母親が高年齢である場合、鉄の不足があると、自閉症スペクトラム障害の
危険度は5倍に高まると分かった。

 

意識して鉄のサプリメントを取るのは意味がありそうだ。

 

 

 

 

 

http://www.mededge.jp/a/pedi/3198