島根県の人はマダニに噛まれて肉アレルギーになっている | アクティブエイジング アンチエイジング
[島根県の人はマダニに噛まれて肉アレルギーになっている?]

(MEDLEY  2016年2月21日)


<アレルギー患者の抗体を検査>
日本紅斑熱は、マダニが媒介する感染症です。
日本紅斑熱が多い島根県では食肉のアレルギーも多いことから、マダニと
食肉アレルギーの関係が検討されました。



<フタトゲチマダニもアレルギーを起こすのか?>
マダニの仲間には、α-Galという酵素を持っていることにより、食肉
アレルギーを引き起こすものがあります。
噛まれた人の体内で過剰な免疫反応が起こることにより、アレルギーの
症状が現れます。

島根大学などの研究班は、島根県で日本紅斑熱を媒介するフタトゲチマダニも
食肉アレルギーの原因になるかどうかを調べました。



<アレルギーの人はフタトゲチマダニに反応していた>
フタトゲチマダニの唾液腺を調べたところ、α-Galが見つかりました。

また、食肉アレルギーがある人を調べると、30人中24人からフタトゲチマ
ダニの唾液腺に対する抗体が見つかりました。
つまり、フタトゲチマダニに対する免疫反応が起こっていました。


これらの結果から、研究班は「α-Galを含むダニの唾液腺のタンパク質に
感作されることは、赤肉アレルギーの主要な病因である可能性がある」と
推定しています。






https://medley.life/news/item/56c6d837ce878e14008b4a7b