ブラジルで小頭症の新生児急増 大流行の感染症と関連か | アクティブエイジング アンチエイジング
[ブラジルで小頭症の新生児急増 大流行の感染症と関連か]

(朝日新聞  2016年1月19日)(サンパウロ=田村剛)


南米ブラジルで、先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児が急増している。

報告件数は昨年10月以降だけで3530件、新生児の死亡例は46件に上る。

ブラジル保健省は昨年から大流行が始まった感染症「ジカ熱」と関連している
可能性が高いとしており、緊急事態宣言を出して妊婦にウイルスを媒介する
蚊との接触を避けるよう呼びかけている。


小頭症の急増が報告され始めたのは昨年7月。
北東部ペルナンブコ州の医師らが、頭部が通常より小さい新生児が異常に多い
ことに気付いたのが最初で、その後、よく似た事例が全土で相次ぐように
なった。


保健省によると小頭症は2010~2014年には年間139~175件だったが、
昨年になって急増した。

新生児の母親には妊娠中にジカ熱を発症した共通点があり、新生児の血液など
からもジカウイルスが検出された例があった。

死亡した新生児を対象に米国の研究機関が行った調査でも、同じウイルスが
見つかったという。




http://www.asahi.com/articles/ASJ1K4TKCJ1KUHBI00Q.html?ref=yahoo