[ベリー類や柑橘類が男性の性的健康を高める可能性]
(HealthDay News 2016年1月15日)
ベリー類、柑橘類、赤ワインに含まれるフラボノイドが男性の健康な勃起
維持に役立つ可能性があり、フラボノイドの豊富な食品が勃起障害リスクの
低減に関連していることが、「American Journal of Clinical Nutrition」
オンライン版に1月13日掲載された研究で示唆された。
英イースト・アングリア大学栄養学教授のAedin Cassidy氏らの研究。
フラボノイドは、果物や野菜に含まれる色素だ。
研究では、3種類のフラボノイド――アントシアニン、フラバノン、
フラボンが、勃起障害の予防に及ぼすベネフィットが最も大きいことが
判明した。
アントシアニンはブルーベリー、チェリー、ブラックベリー、ラディッシュ、
赤ワインなどに含まれ、フラバノンとフラボンは柑橘類に含まれている。
Cassidy氏らは、1986年以降の定期的な健康調査に回答した中高年男性
2万5,000人超を対象として研究を実施。
2000年、2004年、2008年に、性交渉をもつのに十分な勃起があるか、
それを維持できるかを回答してもらい、フラボノイドの豊富な食品の摂取量と
比較した。
その結果、果物の総摂取量が多い人では勃起不全リスクが14%低下していた。
また、フラボノイドの豊富な食品を摂取しており、運動の習慣がある人では、
同リスクは21%低下していた。
フラボノイドの恩恵は、70歳未満の男性で特に大きかった。
Cassidy氏は、「フラボノイドの豊富な食品を定期的に摂取していた男性では
勃起不全リスクが10%低かった。量でいえば週2~3皿分に過ぎない」と
話している。
ただし、今回の研究は、フラボノイド摂取と勃起障害の関連性を見出したが、
因果関係は示していない。
他の専門家は、果物や野菜の摂取量は、健康なライフスタイルを示す指標の
一部にすぎない可能性があると指摘している。
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=6551:2016125&catid=51&Itemid=104