[胃がん検診、内視鏡推奨せず 厚労省 現場から異論も]
(朝日新聞 2013年8月19日)
【医療担当・大岩ゆり】
胃がん検診で内視鏡(胃カメラ)を使うことが増えているが、8年ぶりに
改訂される厚生労働省の指針で、これまで同様、バリウムを飲むX線検査が
従来通り公費検診で推奨され、内視鏡は推奨されないことがわかった。
「死亡の減少が明らかでない」という理由だが、現場の医師から疑問の声も
出ている。
厚労省研究班(主任研究者=斎藤博・国立がん研究センター検診研究部長)
が、2005年以降の医学論文の質を評価して指針の改訂作業をした。
複数の論文で、内視鏡検査により胃がん死亡が減少する効果が示唆されたが、
論文の対象人数が少ないなどとして、2005年の指針と同様、科学的根拠が
不十分と判断。
公費で行う検診としては「推奨しない」と結論づけた。
ただ自費や企業などの費用負担での内視鏡検診は、十分説明すれば実施は
妨げないとした。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/TKY201308180215.html