[どの遺伝子型のHPVが口腔咽頭がんの原因となるのか]
(MT Pro 2012年12月13日)
<16型が極めて強い関連示す,カナダ症例対照研究>
ヒトパピローマウイルス(HPV)は性器感染により子宮頸がんの原因に、
経口感染により口腔咽頭がんの原因になることが知られている。
HPVには多くの遺伝子型があるが、そのうち特に子宮頸がんの原因になるのは
α属の16型、18型であることが判明している。
しかし、口腔咽頭がんではどの遺伝子型が原因になるかは、あまり検討されて
いない。
カナダ・ケベック大学のM.C. Rousseau氏らは、現在カナダ国内で進行中の
病院ベースの症例対照研究the HeNCe Life Study(HeNCe)の一環として、
口腔咽頭がんの発症と関連のあるHPVの遺伝子型について検討。
その結果、16型を含むα属の9つの遺伝子型が口腔咽頭がんの発症と強く
関連していたが、とりわけ16型と口腔咽頭がん(特に咽頭がん)の発症との
間には極めて強い関連が認められたという。
第28回国際 HPV学会(11月30日~12月6日,プエルトリコ・サンファン)で
報告された。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1212/1212033.html