[上小阿仁村の公募医師が辞意 3人連続1年で]
(秋田魁新報 2012年7月14日)
上小阿仁村の村立上小阿仁国保診療所長を務める男性医師(49)が、村に
辞意を伝えていたことが13日分かった。
退職日は未定。
村は慰留を諦め、無医村を避けるため後任探しを始めた。
村では連続して3人が就任から1年ほどで辞意を示したことになる。
村によると、医師はことし5月、診療所事務長を通じて村に辞意を伝えた。
中田吉穂村長が直接慰留に努めたが、意思は変わらなかった。
村は後任が決まるまで診療の継続を期待している。
医師は昨年6月、村の公募に応じて北海道北見市から赴任した。
退職理由について、取材に「内地の気候が合わないからで、後は特にない」と
話した。
前任の女性医師は京都府福知山市から2009年1月に就任したが、一部住民
との不和が原因で、2010年2月に辞意を示した。
多くの村民の慰留で一度は辞意を撤回したが、後任が見つかったのを機に
昨年5月末に退職した。
この女性医師の前の男性医師は、公募で採用された初めての医師。
2007年11月に栃木県日光市から赴任し、翌年末で退職したが、辞表提出後、
村の広報誌に「村執行部の医師に対する見方、接し方、処遇の仕方の中に
医師の頑張る意欲をなくさせるものがあった」「次の医師が見つかっても、
その人も同じような挫折をすることになりかねない」などとする意見を掲載、
波紋を広げた。
http://www.47news.jp/localnews/akita/2012/07/post_20120714113015.html