[女医エッセー(26)若さは口元から]
(産経新聞 2012年4月17日)(平田雅子先生)
新しい年度が始まると鏡を見る機会が増えますね。皮膚の悩みも浮き彫りに
なります。
春だというのに顔に元気がない。いつの間にかはっきりしてきたシワ、
ほほ笑んだつもりが表情ジワのせいで不機嫌に見えてしまったり、口角が
下がって口元が寂しそうな印象になってしまったり・・・。
悩みは尽きませんが、あきらめないでいろいろやってみましょう。
口元は年齢が出やすいところです。
口の周りには口輪筋という丸い筋肉があり、口が動くたびに縮んだり伸びたり
します。
そのときに皮膚も動きますから、ちゃんと保湿をして滑らかに動くようにして
おきましょう。
皮膚の動きが筋肉に追いつかないと浅いシワができ、だんだんと深いシワに
なってしまいます。
口周りのシワは、唇に向かって放射状にできやすくなります。
唇の周りは縦に保湿剤を塗りましょう。
朝、大あくびをする前、口の周りに保湿クリームを塗るくらいのケアをしたい
ところです。
それから、ほうれい線。
口角下から鼻翼にかけて押しながら上げていきましょう。
顔に何か塗るときは、いつも真ん中から外側へ、下から上へ置くようにそっと
塗ります。
左右の歯で均等によく噛んで食べることも大切です。
片方の歯でばかり噛んでいると顔に左右差が生じ、どちらかの口角が下がる
原因になります。
食事のときは意識して、両方の歯でしっかりと噛むことを忘れずに。
さて、話は変わりますが、口笛を吹くことができますか?
口笛で音階が吹けるようになるには口周りの筋肉の発達が必要です。
うまく吹けない方は口角が下がらないように自分なりに鍛えてくださいね。
吹くタイプの楽器も口周りの筋肉を鍛えることになります。
私が所属している『デル・ソーレ東京』というリコーダーのオーケストラの
メンバーは、口周りがみんなスッキリしています。
口周りに、はっきりしたシワが少ない感じです。
意外な効果です。
口の周りの筋肉を付けることは若く見えるための第一歩のような気がします。
そして、いつも笑顔で生活する習慣を。
あなたのとびきりのスマイルが、あなたを若返らせることは間違いなしです。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120417/bdy12041707420002-n1.htm
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