外傷性咬合(早期接触)が原因だった耳痛症例 | アクティブエイジング アンチエイジング
[外傷性咬合(早期接触)が原因だった耳痛症例]


30代女性。
右上の歯と右耳が痛む。
数日で急激に右上の歯が痛みだし、歯の痛みに続いて痛みが上昇し、最終的に
右耳が痛むようになった。
軽度の痛みではなくて激痛である。
夜間に痛み出すと眠れない程の痛みである。


口腔内診査やX線診査では、極く小さな虫歯はあったが、激痛の原因とは
ならない程度であった。
歯周病は認められなかった。


三叉神経痛の可能性もあるが、誘発痛は認められず、疼痛持続時間も合致
しなかった。


歯並びはきれいな方であったが、上下前歯に咬耗が認められた。
上下前歯に咬耗は臼歯部の外傷性咬合(早期接触)のサインであるので、
噛み合わせをチェックしたところ、右側第1~第2大臼歯部に早期接触が
認められた。
咬合調整を行った。


しかし、患者さんは噛み合わせが原因の疼痛では無いと思うと訴えた。
右上歯肉に水疱を伴う口内炎があったため、口腔帯状疱疹の可能性も否定
できないので、皮膚科へ精査を依頼した。


噛み合わせ調整をした夜に痛みが軽快し始め、翌日には痛みが消退した。
皮膚科を受診した際には、痛みが全く無かったので、再度症状が出現したら
受診するように言われたと言う。


結果的に、外傷性咬合(早期接触)が原因で側頭筋の過緊張が起こり、耳痛と
して感じたと診断した。



(横山歯科医院)



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