[生肉、女性は要注意 出血性大腸菌で重症化、男性の4倍]
(朝日新聞 2011年7月15日)
焼き肉チェーン店のユッケ肉による食中毒事件の原因になった「腸管出血性
大腸菌」に感染すると、成人では女性が重症化するリスクが男性の4倍以上に
なることが九州大などの研究チームの分析でわかった。
15日に大阪市で開かれた研究会で発表された。
事件では、重症化して腎臓が働かなくなる溶血性尿毒症症候群(HUS)に
なった患者約30人の7割近くが女性だった。
九大の藤井潤准教授や国立国際医療研究センターの溝上哲也部長らが、国立
感染症研究所に報告があった2006~2010年のHUS患者500人を分析すると、
299人が女性で、20歳以上は男性の4倍以上だった。
5歳未満の子どもでは大差ない年が多かった。
病理解剖された成人と子ども計約30人の分析では、出血性大腸菌が出す毒が
腎臓に侵入するときにくっつくタンパク質の量が、成人では女性の方が
2倍以上多かった。
子どもは男女差がなかった。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201107150560.html