半身麻痺リハビリ用グローブを開発 松下電器 | アクティブエイジング アンチエイジング
産経新聞 より


[半身麻痺リハビリ用グローブを開発 松下電器]

松下電器産業は26日、脳卒中による後遺症で半身麻痺(まひ)
が残った患者が、麻痺した側の手の指を動かせるようにする
ためのリハビリ訓練を手助けするグローブを開発したことを
明らかにした。
松下の社内ベンチャー、アクティブリンク(京都府精華町)が
試作機を完成させ、10月3日から東京・有明で開催される国際
福祉機器展2007に参考出展する。

同社は昨年、半身麻痺で動かせない側の腕を動かせるように
集中訓練する上半身用スーツを開発し、来年度中の商品化に
向けて今年7月から実証実験に入っているが、今回はその
技術を指に応用した。

グローブを両手に装着し、健常な指の動きをセンサーが検知
すると、ゴムチューブの人工筋に動作指令を出し、圧縮空気で
伸縮させることで、麻痺している側の指を、健常な指と同じ
ように動かす。
左半身が麻痺している場合、健常な右手親指を動かすと左手
親指も動く。
指を曲げるときも伸ばすときも3段階でなめらかに動くように
なっている。

屈伸運動を繰り返すと指の関節や筋肉が固くなるのを防ぎ、
機能の回復につながることから、同社では「細かい作業が
できるようになり、社会復帰も早まることが期待される」
(藤本弘道社長)として、来年度にも産学官連携で実証実験に
着手。
国に医療機器としての認可を申請し、来年度以降の商品化を
目指す。

「将来的には、通院せずに在宅でリハビリができるように
したい」(藤本社長)としている。


(2007/09/26 23:14)
写真は、
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/kenko/070926/knk070926001.htm