長寿遺伝子に認知症の予防効果もあることが判明 | アクティブエイジング アンチエイジング
健康トレンディーより

[長寿遺伝子に認知症の予防効果もあることが判明]

百歳まで生きる人は1万人に1人と言われているが、この長寿を
つかさどる遺伝子が同時にアルツハイマーなどの認知症を防止
し、精神機能を明晰に保つ働きをもっていることが、最近の
研究でわかった。


[長生きの秘密は生活習慣よりも遺伝子のせい]

この研究を行なったのはニューヨークのブロンクスにある大学
(the Albert Einstein College of Medicine of Yeshiva
University)のNir Barzilai 博士とそのチーム。
この研究は「長寿ゲノムプロジェクト」の一環としてなされた。

この研究の被験者になったのは東ヨーロッパ出身のユダヤ人
一族(Ashkenazi Jews)である。
この一族を被験者に選んだ理由は、長寿の家系で有名であると
いうことと、彼らの祖先の数が少数であるために、一般の
人たちに比べ、個々人の遺伝子構造の違いを追跡しやすい
という理由からである。

調査は次のように行なわれた。Ashkenazi Jews の子孫で95歳
以上の158人と、Ashkenazi Jews の子孫ではない同年齢の
別のグループに知能テストを行ない、その結果を比較して
調べた。

その結果、次のようのことがわかった。
知能テストに合格した人(30問のうち25問以上正解)は、
不合格になった人たちよりも、2倍から3倍、ある遺伝子
変異(gene variation)をもつことがわかった。
具体的にはCEPT W geneと呼ばれるものである。

このCEPT W geneは、従来の研究によって、コレステロール
分子の大きさを大きくすることがわかっている。
コレステロール分子が小さいと血管につまり易く、血栓などの
原因になりやすい。
ところが、このCEPT W gene は分子を大きくするので、
コレステロールを血管に詰まりにくくする働きがあるのだ。

今回の研究の意義は、CEPT W gene の上に述べた働きから、
脳の血管中のコレステロールの蓄積を予防し、精神機能を
明晰に保つ働きもしているのではないか、ということである。


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