現代音楽の作曲家、川島素晴です。

 

2014年12月にヤフーブログを開始し、2019年3月まで投稿していましたが、ヤフーブログが2019年12月に閉鎖するとのことで、本投稿以後、アメブロに投稿を開始しました。
なお、これまでの4年半分の投稿は、6月にこちらへの移行手続きを完了しております。

 

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アメブロでの初投稿が、いきなりグロボカールの《?Corporel》についての記事となります。
 

それというのも、2020年3月24日(火)に、この曲を上演することを決めたからです。

その他の内容については目下検討中ですが、私自身のリサイタルのシリーズの第1弾となります。

2017年から、作品個展シリーズ「川島素晴 works」を始動、
2017年8月9日「川島素晴 works vol.1 by 菊地秀夫
2018年8月9日「川島素晴 works vol.2 by 神田佳子
という具合に実行してきて、以後、
2019年9月5日「川島素晴 works vol.3 by 双子座三重奏団
2020年(日程未定)「川島素晴 works vol.4 by 木ノ脇道元」
という具合に予定しております。


それに加えまして、私自身によるリサイタルシリーズを始動しようというものです。

題して、

「川島素晴 plays … vol.1 “肉体”」(仮題)

 

そう、初回は「身一つ」でできる作品、つまり一切「楽器」を用いない作品ばかりを集める予定です。

声のみの作品(いわゆるヴォイスパフォーマンス作品)も無し。

とにかく「肉体」そのもので「演奏」するものだけに絞ろうと思っています。
なかなか前例の無い内容になるのではないかと思います。

 

自分自身としては、これまでに、一晩丸々演奏した経験は色々とありますが、いわゆる「リサイタル」と称して演奏したのは、1度きり、この2007年のときのみで、13年ぶりの挑戦です。

その、2007年のリサイタルでも上演したグロボカール《?Corporel》(肉体の?)を、今回再び演奏することを軸に、この際、全ての演目を「肉体」のみとする内容にしようと考えました。

 

この作品、私自身が最初に上演したのは、1994年、まだ大学生だった頃に足立智美の企画に呼ばれて2人でコンサートを行った際をはじめ、20代の頃に数回は上演しています。(同じく足立智美の企画で青山通りで路上でもやったことがあります。私はこの作品の最後、後方にぶっ倒れる演出を加えていますが、路上でやったときはコンクリートだったので、さすがにキツかったですね・・・。)

 

2007年のリサイタルは、35歳のときでした。
そして今回、2020年は、48歳での挑戦。

ここらでやっておかねば、肉体が衰える・・・という考えもありましたが、作曲の師匠、松下功先生が2018年9月に66歳で急逝したことをきっかけに、半年前から毎日トレーニングを開始してみたところ、一番鍛えていた高校時代の頃よりも、現在の方が良い状態になってきました。

ここのところ、鈴木亮平さんや大沢たかおさんのように、役作りで肉体改造する役者が増えていますので、私自身、来年3月をめがけて今以上に「役作り」を仕込もうと思っております。

 

それというのも、このグロボカールの作品は、やはり、からだを鍛え込んで行う方が良い演奏になるのではないか、そして作品意図を適切に表現できるのではないか、と思うわけですが、数多くの動画がYouTubeに投稿されているものの、そういった趣旨では「これぞ」というものには出会えませんでした。

そこで、私自身が理想的な体型と考える状態になって動画を撮影しようじゃないか、と考えるに至ったわけです。

 

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ここで、本日時点でYouTubeで見つけられる、63名による《?Corporel》の動画をご紹介しておきます。

 

 

1)Vinko Globokar 2002年の演奏(2009年投稿)

まず、本家本元、作曲者自身による演奏ですが、これはトロンボーン奏者であるグロボカールのリサイタルの中で上演されたものであり、且つ、恐らくは公式撮影ではない(隠し撮り?)ですので、自己責任でご覧下さい。(しかし、本人の上演は公式な動画としても存在しませんので、極めて貴重なものと考え、ここでご紹介致します。)
動画の1:30からが《?Corporel》です。
閲覧回数は本日時点で4562回で他のものより少なめなのは、検索しにくいからだと思われます。
本作は、グロボカール本人のリサイタルの合間に、唇を休める目的でしばしば上演されてきました。前後の別投稿を含む一連のリサイタル動画は、その様子がわかるという意味でも貴重です。
 

 

 

2)Steven Schick(2011年投稿)
本来この作品は上記の通り、グロボカール本人の唇休ませ対策の作品ではありましたが、今日、打楽器奏者による演奏が最も多く行われており、事実上の打楽器作品となっていると言ってよいのではないかと思います。そのような意味で、まずは打楽器奏者のものをご紹介すべきであろうという点と、本日時点で最多閲覧回数(18376回)なので、この動画を2番目にご紹介しますが、演奏時間が他に比しても短めです。

 

 

 

3)Eric-Maria Couturier(2012年投稿)

こちらは、アンサンブル・アンテルコンタンポランの公式映像で、団体所属奏者であるクチュリエが演奏したものですが、何と、彼の本業はチェリストであり、チェリストとしても卓越した技術と強烈な存在感を誇る人物です。5月18日に東京交響楽団でヤン・ロバンの協奏曲を上演するために(もちろん、チェリストとして)来日します。(なぜか東響サイトではロビンと表示されていますが・・・。)
演奏としても、映像としても、かなり完成度が高いもので、本日時点で13315回と、2番目に多く閲覧されています。

 

 

 

4)峯崎圭輔(2010年投稿)

日本人、そして国立音楽大学卒業生ということに加え、閲覧回数も本日時点で

8444回と、3番目となっていますので、ここでご紹介。演奏もかなり堂に入ったものです。細身のアジア人の演奏ということで、他のものと比べても異彩を放っています。

 

 

 

5)Carlota Cáceres(2015年投稿)

この作品、意外にも女性による上演も多数(全63名中、11名が女性)投稿されています。その女性による投稿の中では最も閲覧され、且つこれまでにご紹介した映像の中でも、最も凝った編集を施したものとなっています。複数のシチュエイションでの撮影を編集しており、映像作品としての完成度は最も高いのではないでしょうか。
(なお、女性の演奏は、さすがに胸部を隠しての撮影となっていますので閲覧に際してはご安心下さい。)

 

 

 

6)Daniel Serale(2018年投稿)
新しい投稿なので閲覧数はとても少ないですが、個人的に、いわゆる「細マッチョ」な感じで良いな、と思ったのでご紹介します。そのような体型の方が「良い音」がすると思っていることを証明できる感じで、なかなか打音も良いです。(私としては、この体型から見れば倍以上に筋肉をつけた状態が最適だと考えております。)

 

 

 

7)游丹綾(2010年投稿)
台湾人女性による演奏。とても良い演奏ですが、もう少し皮膚を露出した衣装でやらないと、本作の意図が半減するのではないかと感じなくもありません。
 

 

 

8)Corrado Colliard(2015年投稿)

本作の上演動画は(2番目のクチュリエの例外的なものを除けば)大半が打楽器奏者によるものですが、この、ディヴェルティメント・アンサンブルのトロンボーン奏者による上演は、本家がトロンボーン奏者であることを考慮すると貴重です。そして確かに、冒頭の無声音の表現をはじめ、ヴォーカルパフォーマンスに関しては他の演奏を上回っていると思います。

 

 

 

9)Nath Calan(2017年投稿)

女性による動画の中で、ある意味究極の内容。妊婦によるものです。本作は最後のシーンをはじめ、腹部を強打する箇所がありますので、少なくとも楽譜通りの演奏は危険極まりないわけで、さすがにその部分は腹部を外して演奏しています。彼女はどうして、そうまでしてこの作品をこのタイミングでやろうと思ったのか、何らかの思慮に基づくものなのだと思います。

 

 

 

10)Niek Kleinjan
この人は、2度のタイミングで本作の動画を投稿しています。十八番の演目なのでしょう。まずは2011年投稿のもので、ライヴ版です。登場してから服を脱ぎ、下半身もパンツ一丁での上演。このような演奏は珍しいですし少なくとも作曲者は指示していませんが、63名中6名がそのように演奏していて、少数派ではあるものの1割は脚を出している計算になります。私としてはその方が効果的だと思うので、自分がどうするべきか、悩みどころです・・・。

 

 

続いて2018年投稿のもので、こちらはしっかり撮影、編集がなされたものです。さすがに演奏も完成度があがり、ついでに身体も、より良い仕上がりになっていると思います。(やはり、私のように考える人もいるのだな、と思いました。しかし私としては、この人よりも更に肉をつけ、締まった状態にもっていくのが理想なのではないかと考えております。)

 

 

 

11)David Moliner(2015年投稿)

これは極めて興味深い編集となっています。冒頭、山で演奏。そして、曲の途中の居眠りしてしまうところを境に、目が覚めると海に。しかも、徐々に日が暮れていきます。これで、演奏としては、もう少し露出度高い衣装だったらな、、、と思いますが。(寒かったんでしょうね・・・。)あと、さすがに環境音の方が大きい場面が多く、音を聞かせることは二の次になっているのが残念。

 

 

 

12)Jonathan Shapiro(2016年投稿)

この方の場合、逆にファットな体型ならどうなるか、ということのサンプルとしては最適なので、ここに挙げておきます。この方向であれば、ここまで脂肪をつけたらある意味で良い音が出ており、これはこれで良い演奏と言えるかもしれません。(しかし、さすがに、寝そべったところから手足をバタつかせて起きる部分等、大変そうな箇所も散見されます。)

 

 

 

13)Chris Leavitt(2010年投稿)

最後にぶっ倒れる、という点で私の演奏と共通しますが、私は後方に倒れますので、ちょっとヌルいな、、、と。あと、演奏がちょっと短いですね。

 

 

 

14)Leszek Lorent(2010年投稿)

脚を出した演奏で、恐らく見易さを考慮して、前半は地べたに足を伸ばすかたちではなく、セットに座っています。でも、ではなぜ、最後は楽譜の指示と異なり座ったままなのか、謎です。

 

 

 

15)Carlos Gomezsiles(2008年投稿)

閲覧回数はかなり上位なのですが、映像のクオリティ等は他よりやや劣ります。

 

 

 

以下、コメントしていたらきりが無いので、男女それぞれ、投稿年順に並べておきます。

 

<男性>

16)Tim Feeney(2009年投稿)

 

17)Denis Desbrières(2009年投稿)
*トレイラーで、着衣のままのリハーサル映像

 

18)Joao Catalao(2010年投稿)
*かなり暗いです

 

19)Michael Roberts(2010年投稿)

 

20)tmhpercussion(2010年投稿)
*この人は良い体型と思いますが、お名前がわかりませんでした。

 

21)Derek Tywoniuk(2011年投稿)

 

22)Georgi Videnov(2011年投稿)

 

23)Scotty Horey(2011年投稿)

 

24)Joe Beribak(2011年投稿)

 

 

25)Patrick Timmis(2012年投稿)

 

26)Garrett Lanzet(2012年投稿)

 

27)Greg Samek(2012年投稿)

 

28)Francesco Ciminiello(2012年投稿)

*音質、画質は良いが冒頭が切れている

*フルサイズだが、音質、画質が悪い

 

29)Amund Sjølie Sveen(2012年投稿)

 

30)Kevin Schlossman(2012年投稿)

 

31)Alex Smith(2013年投稿)

 

32)Dan Vaughan(2013年投稿)

 

33)Michael Hardin(2013年投稿)

 

34)Derek Kwan(2013年投稿)

 

35)Emilio Monreal(2013年投稿)
*ピントが合ってない箇所多し

 

36)Roberto Maqueda(2014年投稿)

 

37)Jonny Axelsson(2014年投稿)

 

38)David Degge(2014年投稿)

 

39)Adam Dunson(2015年投稿)

 

40)Ryan Packard(2015年投稿)

 

41)Jarryd Elias(2015年投稿)

 

42)Wesley Lopes(2015年投稿)

 

43)Paulo Zorzetto(2015年投稿)

 

44)Maciej Swinoga(2015年投稿)

 

45)Noam Bierstone(2016年投稿)

 

46)George Barton(2016年投稿)
*最も近影を多用した編集

 

47)Stephen Miles(2017年投稿)

 

48)Noè Rodrigo Gisbert(2017年投稿)

 

49)Pedro Freire(2017年投稿)

 

50)Diego Althaus(2017年投稿)

 

51)Carlos Henrique de Morais Alves(2017年投稿)

 

52)Hannes Schöggl(2018年投稿)

 

53)Rodolfo Rossi(2018年投稿)

 

54)Jet Kye Chong(2018年投稿)

 

55)Renan Proença(2018年投稿)

 

<女性>

56)Claire Edwardes(2011年投稿)

 

57)Kaylie Dunstan(2012年投稿)

 

58)Katelynn Heasley(2012年投稿)

 

59)Lucía Carro Veiga(2015年投稿)

 

60)Camille Emaille(2016年投稿)

 

61)Nikki Joshi(2017年投稿)

 

62)Yun Ju Pan(2017年投稿)

 

63)Malika Maminova(2018年投稿)

 

以上、YouTubeの動画のみに限定した現状で、しかも少し前に調査したので、また増えているかもしれません。見つけたらご教示下さい。
他の動画サイト等への投稿は確認しておりませんし、そもそも、私を含めて、この作品を上演した経験があっても、必ずしも動画を掲出しているわけではないと思いますので、恐らく世界中に数百名の上演経験者がいることは間違いありません。(日本人女性に限定しても、2名、上演を拝見したことがあります。)

現代音楽作品で、同一曲が63名分もYouTubeにアップされているというだけで、かなりの人気曲であり、定常的レパートリーになっていると考えて良いと思いますが、私がこれを日本で上演した1994年の頃は、なかなかそういう雰囲気ではありませんでした。

いわゆるキワモノ扱いでしたね。女性が上演した、というのがちょっとした事件のように語られたりもしました。隔世の感があります。。。

 

さて、来年3月に向け、私自身が、以上の動画を超える演奏に至れるかどうか、楽曲の練習のみならず、肉体の鍛錬をも怠らないよう、こうして敢えてハードルを上げました。


2020年3月24日(火)のリサイタル、乞うご期待!