「通勤途中篇」
改札を出て地下道を歩いていると
前を歩く人のペースが僕よりも少し遅かったので、
少しスピードを上げて、横から抜いていくことにした。
すると、よくある話なのだが、
その人は僕に抜かれまいと歩くスピードを上げた。
よくある話で行くと、僕もスピードを上げて
意地の張り合い…とかになるのだろうが、
こっちはそのペースで歩いてくれるならと
スピードを落としてその人の後ろについた。
するとその人もペースを落としたので、
普通に歩くペースが乱れる僕としては、
再びスピードを上げてその人を抜くことにした。
するとその人はまた少し走るようにペースを上げて
僕に抜かれまいとするのである。
「なんやねん?」
そう思いつつ、また追いついてしまい、
地上出口へと上る階段の手前で、
めんどくさいので一気に抜いた。
「帰宅途中篇」
自宅マンション前の信号で待っていると
後ろからやってきた僕よりも年配の方が、
信号が変わらないうちに道路を横断し
マンションのエントランスに向かっていた。
「信号に縛られない俺ってカッコイイ」オーラを出しながら。
程なく信号が変わり、その人の後を追う形で
マンションのエントランスに向かっていた。
うちのエントランスはICキーで入るようになっていて、
「先に開けてもらえてラッキー」っと思っていたら
その(あえて書くが)オッサンがICキーをカバンから
なかなか取り出せずもたついているのである。
後ろから来ているので先に開けてしまっては失礼かと
後ろで待っていたら、いつまでたっても
モタモタモタモタモタモタモタモタ…
ICキーなので、カバンから取り出さなくても
カバンを近づけるだけでカギは解除されるのである。
あまりにもたついているので、
「すいません」とことわって僕のカバンを近づけた。
オッサンは結局キーを出せずに
僕の後ろについてマンションに入った。
無理して人の前に行くのなら、
ちゃんと先行ってください。
それで優越感感じるなら、
最後まで感じ続けてください。
後ろの人が迷惑です。
う~ん、なんて器の小さい俺。