アクションの極意 | アクション通信

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ロックアクションズ代表、石田憲一オフィシャル・ブログです

今回のテーマは「アクションの極意」です。

 

毎回長すぎるので、冒頭だけ紹介しておきます。

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唐突だが、ヒザ蹴りという技がある。この技はアクションにおいて、長らく有効活用されてこなかった歴史がある。それに新たな活路を見出したのは、トニージャーなのだろうか。ヒザ蹴りといえばムエタイの専売特許というくらいポピュラーかつ完成度の高い技であるが、それを古式ムエタイという歴史性を背負ったフィクション武術として活用したことは評価に値するだろう。それまでのアクションでは、ヒザ蹴りは危険な技であるという認識が強かった。それは、打撃を当てないで当たっているようにダブらせる技術において、使用法を誤るとボディーにもろに入ってしまう割には、当たっているように見えにくく、実際に当たってしまったとしても、ダメージの割にはインパクトに欠けるというギャップが大きい技であったからだ。アクションにおいて、ヒザ蹴りを当たっているように見せるには前蹴りのように真っ直ぐに蹴ってはいけない。これだと当たっているように見えないだけでなく、リアクションも取りづらいし、また実際鳩尾に入ってしまうリスクを伴うからだ。昔、立ち回りをつけていて「ヒザ蹴り!」を指定したら、横位置で奥に抜こうとした者がいて、愕然としたことがある(もちろんきつく指導したが)。これは理論上は間違いではないが、実際は立ち回りのなんたるかを分かっていない素人的発想の産物であるのだ。

そうではなく、回し蹴りのように蹴って、逆に間合いを思いっきり詰めて太ももの前面を当てるようにする。太ももの付け根で相手にぶつかっていくイメージだ。通常なら横位置の場合、奥に抜くべきところを手前に被せることで、むしろリアリティが増すのである。

プロレスでも従来は、太ももを当てるタイプの蹴り方が主流だった。しかし、現在では膝を顔面に当てているのである。もちろんパット装着ではあるが、これは非常にインパクトがある。トニージャー式の当てを生で行っているからだ。もちろんダブルニーキックのような、両膝での飛び膝蹴りも多用されており、当時は全く気付かなかったが、ある程度の年月を経てトニージャーの影響がプロレス業界で開花したのか?と思えるくらい盛んに使われているのである。それは膝蹴りだけでなく蹴り技全般に言えることで、顔面への足裏での前蹴りのような、従来からある技だけでなく、回し蹴りや後ろ回し蹴りまで使われるという状況にある。つまり、ここだけを切り取ってみれば、プロレスがアクション化しているようにも見えるわけだ。プロレスとは、当然レスリングや関節技、投げ技といった組み技が中心であったわけだが、最近導入されている打撃技の多様さは、まさにアクション化していると言えなくもない。そうなってくると本家本元のアクションは立場がなくなってくるのでは・・・続きはメルマガで