猪瀬知事辞職「やっと五輪準備に専念できる」 歓迎の都庁、主不在の懸念も
［猪瀬直樹都知事］
東京都議会の臨時会で辞職が同意され、深々と頭を下げる猪瀬直樹知事＝２４日午後
徳洲会グループから５千万円を受け取っていた東京都の猪瀬直樹知事の辞職について都庁職員からは２４日、都政の停滞が解消されることを歓迎する一方、知事不在が当面続くことに対する懸念も聞かれた。
「ずっとごたごたしていたから、ようやく区切りが付いた。これで五輪の準備に専念できる」。スポーツ振興局のある幹部は、ほっと胸をなで下ろした。東京五輪の大会組織委員会は来年２月までに発足させることになっているが、５千万円問題発覚後、作業が滞っていたという。
別の幹部は組織委理事長の人選や国が都に一部負担を求めている新国立競技場の整備などをめぐり、「都の発言力が下がるかもしれない」と危ぶみ、「ＪＯＣ（日本オリンピック委員会）と話し合って決めていくだけだ」と語った。
年明けには都の来年度予算案の編成が本格化する。福祉保健局の幹部は「今後、猪瀬さんが旗を振ってきた施策の後始末をどう付けていくのだろうか」と話した,おRMT。