【徳洲会事件】美千代容疑者ら再逮捕へ 地方議員に現金渡し票のとりまとめ依頼 東京地検など
スターン美千代容疑者（スターアイクリニックのホームページより
医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件で、票の取りまとめを依頼する目的で地方議員に現金数千万円を渡したとして、東京地検特捜部や警視庁などが、公選法違反容疑で、グループ企業役員のスターン美千代容疑者（４６）＝同法違反容疑で逮捕＝らを再逮捕する方針を固めたことが３０日、関係者への取材で分かった。勾留期限の３日に再逮捕する見通し。
調べによると、美千代容疑者らは病院幹部を通じるなどして、鹿児島２区から立候補していた徳田毅衆院議員（４２）への票の取りまとめを依頼する目的で地方議員に現金数千万円を渡した疑いが持たれている。
複数の関係者の証言によると、昨年１１月下旬、病院幹部の１人が、毅氏の母で医療法人徳洲会副理事長の徳田秀子氏（７５）から数千万円を受領,おRMT。幹部は現金を奄美地区の責任者だった屋田（おくだ）正彦容疑者（６９）＝同法違反容疑で逮捕＝に届けていた。また、これと同時期には、鹿児島地区の責任者だった石川一郎容疑者（５９）＝同＝も、美千代容疑者から数千万円を受け取っていた。
特捜部などは美千代容疑者らを逮捕した１１月１２日以降、鹿児島県議や奄美市議らから任意で事情聴取を行い、現金授受の有無を確認していた。
美千代容疑者や屋田容疑者ら６人は、昨年１１月～今年７月、傘下の病院職員ら計５６３人に計約１億４７５０万円を支給し、選挙運動に従事させたとして公選法違反容疑で逮捕された。